【浦和】武藤雄樹が完全復帰間近、強烈ボレーを叩き込む「早くチームの力になりたい」
浦和の武藤雄樹。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
レッズのナンバー9。コンタクトを求められる紅白戦への合流は「あともうすぐです」。
[ルヴァン杯 1節] 浦和 – 仙台/2020年2月16日14:00/埼玉スタジアム
浦和レッズの元日本代表FW武藤雄樹がチームの全体練習に部分的に加わり、「もうあとすぐです」と元気な姿を見せている。2月13日のトレーニングでは、クロスから崩す攻撃パターンを構築する練習で強烈なボレーを叩き込み、完全復活が近いことを印象付けた。
武藤は昨年10月18日に行われたホームでのJ1リーグ29節の大分トリニータ戦(●0-1)で負傷し、右肩関節脱臼で全治4か月と診断された(同28日に手術を実施)。結果的に背番号9を欠いたチームはその後勢いに乗ることができずに残留争いを強いられ、9勝10分15敗(34得点・50失点)の14位でシーズンを終えた。
リハビリに努めてきた武藤はまだ強いコンタクトプレーをできるだけ避けているものの、ゴール前では力強いプレーを披露。攻撃をオーガナイズしたあとのシュート練習では、何度もゴールネットを揺さぶり、笑顔を振り撒いていた。
武藤は練習後、次のように語った。
「しっかりとシュートへ入っていけました。まずシュートの感覚を取り戻すことが大事になると思います。4か月休んでいたので、そういうところはしっかりできると思うので、コンディションを上げて、早くチームの力になりたい。ピッチに立ちたいです。(今後の段階としては?)球際でのぶつかり合うところを、メディカルスタッフと相談しながらやっていきたい。もうすぐできると思います」
そのように本人は逸る気持ちを抑えつつ、実戦形式に1日も早く加わりたいという思いを口にしていた。
昨年11月に31歳の誕生日を迎えた武藤は、昨シーズンJ1リーグ23試合・1得点、ルヴァンカップ2試合・0得点、天皇杯1試合・0得点を記録。J1通算は222試合・45ゴール。
東京オリンピックまで怒涛の連戦が続くだけに、チームとしても復帰が待たれるところ。浦和のナンバー9が少しずつ牙を研ぎ、ゴールへの飢餓心を強めている。
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[取材・文:塚越始]