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【浦和-川崎】家長昭博のジェスチャー「『異議』ではなく『反スポーツ行為』では」、レッドカードに該当か。元国際審判員2人が見解を示す

川崎の家長昭博。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

DAZNの「Jリーグジャッジリプレイ」で取り上げられる。

[J1 18節]浦和 1-1 川崎/2023年6月24日19:30/埼玉スタジアム

 J1リーグ18節、浦和レッズ-川崎フロンターレ戦の後半主審への「異議」により川崎の家長昭博がイエローカードを受けた。ファウルを受けたあと、主審に向かって、こめかみを右手の人差し指で何度か突くという侮辱的な行為だった。このシーンが、Jリーグのジャッジについて議論する「Jリーグジャッジリプレイ」で取り上げられ、元国際審判員である深野悦子氏、家本政明氏が解説し、ゲストで招かれた日本代表の遠藤航が日本とドイツの比較などから語った。

 81分、自陣の右サイドで守備に回る家長が、ライン際でボールをキープする関根貴大の背中を手で押してファウルに。反則をとられた家長は、それまでの微妙なジャッジの連続でイライラも募らせていたこともあり、主審に対し自分のこめかみに右手の指差しを何度か指すジェスチャーを行った。ここで『異議』によりイエローカードを受けた。

 この行為に対して家本氏は「『異議』には違和感があります。『反スポーツ的行為』に該当するのではないか」と指摘。競技規則には『反スポーツ的行為』で退場になるケースとして、「攻撃的な、侮辱的な、もしくは下品な発言をする、または行動をとる」と記されていることを紹介している。

「頭を触る行為をどのように解釈するか。映像を見ると、そのあと舌も出す行為もしているように見受けられます。それは『反スポーツ的行為』なのか、レッドカードなのか」として、一方、この日の主審の態度について、「攻撃的、感情的で、毅然さがほしい。怒るのであればレッドカードではないか」とも語った。

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 また深野氏は、「受け取り手がどのように捉えるか」によって、レッドカードもあり得ると説明。自身が主審をしていた際、メガネのジェスチャーをされて、『異議』でイエローカードを提示したことがあるという。しかし、それは“ちゃんと見ているのか”という『侮辱』にあたり、「次同じことがあれば退場(レッドカード)にしようと決めましたが、そういうことはありませんでした」と経験談を語った。