グアルディオラ監督がハーランドを語る「何も言わなくても、自分で考え実践できる」。マンチェスター・シティ、バイエルンに2-1。日本ツアー連勝で締めくくる
バイエルン戦後の笑顔を浮かべるマンチェスター・シティのハーランド。 (Photo by Koji Watanabe/Getty Images)
ペップ戦術が浸透するまでには時間がかかると言われるが?「ハーランドは非常に良く馴染んでいる」
[親善試合] バイエルン 1–2 マンチェスター・シティ/2023年7月26日19:30/国立競技場
フレンドリーマッチ「Audi Football Summit」、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティがジェームズ・マカティとアイメリク・ラポルテのゴールで、ドイツ・ブンデスリーガ1部バイエルン・ミュンヘンに2-1の勝利を収めた。シティは横浜F・マリノス戦(〇5-3)に続く勝利で、日本ツアーを2連勝で締めくくった。
マンチェスター・Cのジョゼップ・グアルディオラ監督は試合後の記者会見で、次のようにバイエルン戦を総括した。
「二つの偉大なチームによる試合ができました。少しでも見失ってボールを奪われると、一気にスピードを生かしてゴールを狙われました。とても良いテストだったと思います。ケガ人も出ませんでした。また来週に向けて準備ができました。
このような試合で結果はそれほど重要ではありません。結果には満足しています。もちろんミスはありました。ただ、今はミスをすることで、何が欠けていて、何を必要としているのかを知ることが大切です。
何より東京に来られて嬉しいです。東京にありがとうと言いたいです」
そして途中交代したナタン・アケだが、「念のための交代です。筋肉が固くなっていたためです」と大事をとったと強調していた。
また、この日は無得点に終わったものの、明らかに異才を放っていたハーランドについて。いずれも6万人を超えた2試合、このツアーで最も大きな歓声と拍手を受けていたノルウェー代表ストライカーに関する質問を受けると、ペップは次のように語った。
――ハーランドが昨季36ゴールを決めた。これまでペップ体制の最多スコアラーはケヴィン・デブライネの15ゴールだった。チームとして、ハーランドに得点を取らせる、という戦略になっているのか?
「もちろんです。レベルの高いプレミアリーグであれだけのゴールを決めるには、チームメイトのヘルプも必要です。周囲がサポートしたことが、昨シーズンの結果にもつながりました」
――グアルディオラ監督の戦術に馴染むには時間がかかると言われるが、ハーランドはどうか?
「彼は非常に良く馴染んでいます。実際すでに60ゴール以上を決めているので、このシステムにもハマっていると言っていいです。今日は後半から出場してノーゴールに終わりました。ただ、何かを変えなければいけないとか、他を改善しなければいけないとか、こちらから何も言わなくても、ハーランド自身が自分の中で考えて実践しています。チームへのフィットに関しては、問題などありません」
指揮官は何度も頷き、23歳のストライカーを称賛していた。
マンチェスター・シティはこのあと韓国に移動し、ソウルでアトレチコ・マドリードと対戦する。