【日本代表】シャルケ退団決定の板倉滉「寂しくて複雑」「必要としてくれるところへ」
オンラインの取材に応じた日本代表の板倉滉。協力:日本サッカー協会/(C)SAKANOWA
新天地の噂について「ニュースで見るのが先だったりして、そういう話が出るのはすごく嬉しいこと」。
[キリンチャレンジ杯] 日本代表 – パラグアイ代表/2022年6月2日19:00/札幌ドーム
サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)のDF板倉滉が6月1日、オンラインによる取材に応じて、キリンチャレンジカップ&キリンカップの4連戦に向けた抱負とともに、同日レンタル移籍満了が発表されたシャルケ04への思いと自身の今後について語った。
新シーズンのドイツ・ブンデスリーガ1部への昇格が決まったシャルケ04だが、板倉のマンチェスター・シティからの買い取りオプションを行使しないことを発表。600万ポンド(約9億5000万円)(一部報道では550万ユーロ)と言われる買い取りの権利について、「経済的な理由で行使不可能だったため」ということだ。
板倉は複雑な心境を語る。
「シーズン通して試合に出られて、これまで対戦したことがなかったタイプの相手とプレーできて、そういうところでの強さは確実に出ていると思うので、そこを代表でもしっかり出していきたいです」
「(レンタル移籍終了について)寂しいです。1年間いいシーズンをみんなと送れて、個人としてもシャルケはものすごくいいオプションで、ブンデスリーガでまたプレーしたかった。クラブは『必ずなんとかするから』とずっと言ってくれていました。シャルケは悪くないし、自分もどうにもできませんが、それだけのビッグクラブが呼んでくれて、プレーさせてくれたことに感謝しています。(ブンデスリーガ1復帰の)最低限の目標をみんなと達成できて、寂しいですけど……難しいですね」
6万2271人を収容するフェルティンスアレーナでの戦いの日々。「すごくいい経験になり、これからに生かしていけると思います」と、得たものは至福以外の何ものでもなかったと言う。
現地メディアでは、SCフライブルク、セルティックFC、さらにフラムFC、AFCボーンマスなどが興味を持っていると報じられている。
板倉は今後について、次のように語った。
「僕自身も(噂など)ニュースで見るのが先だったりして、そういう話が出るのはすごく嬉しいこと。必要としてくれているところに行きたいです。まだチームは決まっていませんし、分かりません。また行ったところで自分自身を出して、力になりたいです」
そして日本代表での4連戦について。まず2日にパラグアイ代表、6日にブラジル代表と対戦する。
「間違いなく強く、早く、上手いし、相手より先に準備することが大事になると思います。すごく楽しみです。スタジアムも満員になると聞いています。ブラジル、パラグアイと強豪相手にしっかり倒せるように用意したいです」
「前線の選手の特徴はよく分かっています。後ろからビルドアップしながら、前の選手がプレーしやすいように、良さを引き出していきたいです」
また、「東京五輪世代がもっと試合に絡んでいかなければ」とも、25歳のディフェンダーは語っていた。ちょうど1年前に注目を集めた東京オリンピック世代の突き上げとポジション獲得も、今シリーズのテーマとなる。
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