「忠誠ボーナス140億円」エムバペがPSGから受け取らず。来夏レアル・マドリード移籍が現実路線
パリSGのエムバペ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
パリSG残留の可能性もまだ残す。
パリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)は来夏、スペイン1部レアル・マドリードに移籍することがやはり既定路線か。『フットボール・トランスファー』は9月19日、移籍情報を専門とするジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が『ボボTV』で語ったフランス代表エースの“今後のシナリオ”についてレポートした。
様々な憶測が流れたこの夏のエムバペの動向だったが、7月時点では、エムバペ、母親、彼のエージェントなど関係者とナセル・アル・ケライフィとの話し合いは一切なく、「大変な夏だった」という。そして8月、別メニュー調整を強いられていたエムバペはパリSGでプレーするための妥協点を探り、「忠誠ボーナス」を受け取らないことで合意。1年前にクラブと再契約を結んだ際、その額は8500万ユーロ(134億円)から9000万ユーロ(約142億円)だったとされる。移籍しなかった場合、このボーナスが1年ごとに、条件に応じてさらに支払われることになっていた。
この「受け取り辞退」により科されていた暗黙のペナルティが解かれ、エムバペはチームに合流。試合にも出場できるようになった。
一方、レアル・マドリードは1年前、フリーでの獲得が決定的と言われながら齟齬にされたことも踏まえ、パリ・サンジェルマンと交渉する気など毛頭なかったそうだ。ロマーノ氏は「(マドリードは)パリSGに移籍金を支払っての獲得は全く考えていない。あり得るならば、フリートランスファーでの契約のみ」というスタンスだったそうだ。
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ただ、ロマーノ氏の情報では、アル・ケライフィ会長とエムバペが一応雪解けしたことで、来シーズン以降「PSGに残留する可能性もある」と見ている。それでも「私が聞く話によると、来年の夏、契約解除条項によってフリーエージェントになるシナリオにおそらく向かっていくと思います。彼の最終目的地はレアル・マドリーになるでしょう」と、現時点では、今度こそエムバペが白い巨人のユニフォームに袖を通すことになると予想している。