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運転手80歳まで容認にホリエモン「タクシー業界の利権を守ろうとしている。規制緩和に大反対」ライドシェア解禁こそ優先すべきと訴える

堀江貴文氏。 (Photo by Koichi Kamoshida/Getty Images)

「怖い! 国交省の役人の人たち、マジ怖いよ!」

 実業家の堀江貴文氏が9月17日、自身の『堀江貴文 ホリエモン』公式チャンネルで「個人タクシー80歳まで容認はヤバいって」と題した動画を公開した。過疎化する地方の人手不足解消のため、国交省が個人タクシーの営業について、現在75歳までとなっている年齢制限を80歳まで引き上げることを決めた。ホリエモンこと堀江氏は「怖い! 国交省の役人の人たち、マジ怖いよ! 高齢者ドライバーのタクシーに乗ったことあります?」と強調、であればライドシェアの解禁を本気で論じるべきだと訴えた。

 堀江氏は自身の経験として、特に地方のタクシーでは、カーナビを使わない(使えない)高齢者ドライバーがいまだに多く、なんなら自身がGoogleマップを使ってナビゲートすることもあるという。何よりむしろ80歳といえば、国が「運転免許を返納しなければいけない年齢」と推奨している年齢でもあり、「それでも二種免許で運転できるのですか」と疑問を投げ掛ける。

 東南アジアではアプリで近くの乗用車を呼べるライドシェア「Uber」、「Grab」が主流となっている。しかし日本では、タクシー業界の既得権益により、こうしたサービスがなかなか解禁されずにいる。ホリエモンは「特に過疎化する地方ではライドシェアの解禁は必須ではないでしょうか。みんな困っています」と主張している。

 なぜ、タクシー業界はこうしていまだに力を持っているのか。

 その点で堀江氏は既得権益のあるタクシー業界と地方議員の癒着構造を問題視。例えば当落線上にいる議員であれば、それぞれの町にあるタクシー会社・事業所の「数十票単位」の支援はとても助かるので、そうした「組織票」で守られているのだと指摘する。

「百害あって一利なし。そこまでして国民の命を危険にさらし、タクシー業界の利権を守ろうとしている。言語道断。この規制緩和には大反対です。国は早急にライドシェアを解禁すべき。日本がそうしたサービスを先んじてこなかったから、ライドシェアの有名アプリは全て海外製になっていってしまった。この件は考え直すべきではないでしょうか」

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 コロナ禍を経て、観光地などではタクシーが不足していると現状が嘆かれているが……。堀江氏はJリーグの元アドバイザーでもある。多くのサッカーファンが東南アジアなどに行くと“衝撃”を受けるのが、『Grab』などライドシェアの普及だ。むしろ海外旅行者にとって不可欠になり、とても助かるサービスとしてすっかり定着している。

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