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【ブラジル発】ジョーとコリンチャンスの契約“問題なし”。争点は「彼と名古屋の議論」

名古屋でプレーするFWジョー。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

新型コロナウイルスの検査は「陰性」。

 J1リーグの名古屋グランパス(株式会社名古屋グランパスエイト)が6月21日に元ブラジル代表FWジョー( Joao Alves de Assis Silva = Jo )を契約解除し、この件をFIFA紛争解決室に委ねたと発表したことが、ブラジルでも話題を集めている。そうしたなか、地元メディアの『ガゼッタ・エスポルチーバ』は、ジョーのコリンチャンス加入に関しては契約上問題ないと伝えている。

 記事ではまず、ジョーが新型コロナウイルスの検査を受けた結果、「陰性」と診断されたことを発表している。現地23日には、メディカルチェックが行われるそうだ。また、チームの全体練習は7月1日の再開を予定している。

 ちなみにコリンチャンスでは、すでに回復している者(抗体検出)を含めて、トップ契約を結ぶ選手27人中21人の77.7パーセントから陽性反応が出たということだ。

 一方、名古屋がジョーの契約を解除しFIFA紛争解決室に委ねたことについて、「正当な理由により」と主張していることも報じている。そのうえで、コリンチャンスは名古屋を事実上“解雇”され、すでに移籍市場で「フリー」になったジョーを獲得したことになる。加入に関する契約は問題なく「リスクを冒すことではない」と強調。「この議論は、ジョー本人と日本のクラブの間で解決されるべきものだ」としている。

 一方、ブラジルメディア『グローボ』は21日、「ジョーは受け取る権利があると考える金銭面について話し合っている」とも報じていた。

 コリンチャンスは現地6月17日、クラブ公式サイトでジョーを獲得したと正式にアナウンス(2023年12月までの契約)。一方、名古屋は21日に公式サイトで、「株式会社名古屋グランパスエイトは、正当な理由によりジョー選手との契約を解除したことをお知らせします。 なお、この件につきましては現在FIFA Dispute Resolution Chamber(FIFA紛争解決室)に委ねています」と発表した。

 ジョーは1987年3月20日生まれ、ブラジル出身、33歳。コリンチャンスの下部組織からトップチームに昇格し、ロシアリーグのCSKAモスクワ、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティやエバートンFCなどでプレー。2017年に復帰したコリンチャンスに2冠をもたらし、2018年、名古屋へ完全移籍で加入。同年にリーグ32試合・24得点を記録し、Jリーグ得点王に輝いた。 昨季はリーグ32試合・6得点。

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[文:サカノワ編集グループ]

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