ホリエモン、楽天モバイルのプラチナバンド決定に「まだまだ厳しい」と詳しく解説
堀江貴文氏 (Photo by Koichi Kamoshida/Getty Images)
「同時に収容できる人数は相当限られる」
総務省は10月23日、楽天モバイルにプラチナバンド「700MHz」を割り当てると発表した。楽天モバイルにとっては悲願の一歩に。一方、この決定を受けて、ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏がユーチューブの『ホリエモンチャンネル』で解説。与えられた枠は非常に限られていて、まだまだ三木谷浩史会長のもと、楽天グループ全体として、楽天モバイルが大きなリスクになっていると説明した。
このプラチナバンドとは「電波が回折し、ビルのなか、ビルの谷間など都心部でつながりやすくなる」というもの。今回、楽天モバイルには700MHz帯の3MHz幅2か所が割り当てられたが、堀江氏は次のように指摘した。
「これはけっこう辛いのではないかなと思います。同時に収容できる人数が相当限られる。特に都心部のものすごい人数の人達がみんな動画を見るようになり、最近はドコモですらつながりにくくなっています。小帯域の楽天が入ってきて、それでつながりやすくなるのかな? とは思います」
一方、第3勢力であったソフトババンクがつながりやすくなっていると評判がいいとのことだ。
そしてKDDIのサポートを受けてきた楽天モバイルが“独り立ち”を目指そうとするならば、「プラチナバンド用の設備投資費用がまたかさむのではないか」「さらに導入しても都市部では、かなりつながりにくくなるのでは」「現在はKDDIのアンテナを使っているが、それをやめて、割り当てられたプラチナバンドだけでできるのだろうか」と、いくつかの待ち受けるハードル=具体的な課題を挙げている。
また、楽天モバイルの黒字化にも関わってくるグループ全体の案件として、上場審査中である楽天証券とSBI証券のバトルも勃発。堀江氏は「まだまだ厳しい楽天の状況は続きます」としめくくっている。