【ベガルタ仙台】森山佳郎監督の就任発表。U-17日本代表を指揮、広島ユース時代は黄金期築く
森山佳郎監督。(C)SAKANOWA
「全力でひたむきで人の心を動かすようなプレーを披露し、本来いるべき場所へ帰る努力を続けていきたい」
J2リーグのベガルタ仙台は11月27日、U-17日本代表を率いる森山佳郎(Yoshiro MORIYAMA)氏の来季トップチーム監督就任を発表した。
森山氏は1967年11月9日生まれ、熊本県出身。現役時代は、マツダSC/サンフレッチェ広島FC、ジュビロ磐田、ベルマーレ平塚でプレー、日本代表7試合に出場。
指導者として、サンフレッチェ広島ユース監督時代、高萩洋次郎、槙野智章、柏木陽介らとともに、2003・2004年に2年連続ユース3冠を達成。高校最強だった国見高校にも勝利を収めてみせた。当時のレギュラークラスの選手が大学経由を含め、全員がプロ入りしたという逸話もある。
その後、U-15・U-16・U-17日本代表の監督を務めてきた。先のU-17ワールドカップ(W杯)では、日本をベスト16に導いた。
森山新監督はクラブを通じて、次のようにコメントしている。
「ベガルタ仙台をいつも温かく応援してくださっているファン・サポーターの皆さま、いつも強力にバックアップしてくださるスポンサー・ホームタウンの皆さま、はじめまして、このたび監督に就任することになりました森山佳郎です。
2024シーズンはクラブ全体で初心にかえり、仙台・宮城に必要とされ、愛され、応援してもらえるクラブを目指し、選手・スタッフと共にベガルタファミリーの皆さまの信頼を回復するべく、全力でひたむきで人の心を動かすようなプレーを披露し、本来いるべき場所へ帰る努力を続けていきたいです。
自分がこれまで広島や育成年代の代表チームで培った地域密着や若手育成という武器の全てをこのクラブに捧げ、自らも仙台を愛し、ベガルタを愛して地域とクラブの発展に尽くしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いします」
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また、板橋秀樹社長は次のように森山監督招へいの理由を語っている。
「来シーズン、クラブ設立30周年を迎えます。これを機会に新生ベガルタ仙台の始まりの年としたいと考えています。勝利や栄光に背伸びをして届こうとするだけでは、足もとの揺らぎはおさめられません。勝利を目指すと同時に、将来を見据え、育成にも一層力を入れていく必要がある今、森山佳郎氏をベガルタ仙台の新監督に迎えることとしました。
サンフレッチェ広島ユースを強豪チームに育て、長くアンダー世代の日本代表監督を歴任してきた手腕と実績で、これからのベガルタ仙台のために力を発揮していただけるものと信じております。強化、フロントも一体となってチームを支え、勝利と育成に取り組んでまいります。みなさまには変わらず、熱い応援を何とぞお願いいたします」