【J1昇格PO決勝 東京V 1-1 清水】国立5万3千人大観衆、90+6分に染野唯月がドラマのPK弾!森田晃樹は号泣「来年も一緒に闘って下さい」ヴェルディ16年ぶりJ1昇格
染野唯月。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
チアゴ・サンタナのPKで清水が先制したが…。
[J1参入PO 決勝]東京V 1–1 清水/2023年12月2日14:00/国立競技場
J1参入プレーオフ決勝、東京ヴェルディ(シーズン3位)が染野唯月のアディショナルタイムのPK弾で、清水エスパルス(4位)と1-1で引き分け、規定によりシーズン上位のアドバンテージで2024シーズンのJ1昇格を決めた。
国立競技場には5万3236人の大観衆が来場。立ち上がりは清水が主導権を握り、敵陣で試合を進めるものの、東京Vも決定機を作らせない。粘って対応したホームチームは、徐々に挽回していく。
清水の中盤の要であるホナウドに前半アディショナルタイムにイエローカードが提示されるなどヒリヒリする展開に。
折り返した後半は東京Vがボールを持つ時間も増える。そして引き分けでも昇格OKという意識が少し脳裏をよぎり出す60分だった。清水がギャップを突きながら敵陣でボールをつなぎ、ロブパスから中山克広が競り合うと、森田晃樹の突き出した腕にボールが当たったとして、主審がハンドのファウルで、清水にPKを宣告。VARのチェックも入ったが、判定は覆らなかった。
このキックをチアゴ・サンタナが冷静に左足で沈めて、清水に待望の先制点をもたらした。
引き分けでもJ1昇格を果たせる東京Vはここから反撃。しかしチャンスを掴んだ森田のミドルは枠を捉えない。
アディショナルタイムは8分。すると、ここでドラマが待っていた。自陣から体を張ってボールをつなぎ、染野がドリブルで突進。ここで高橋祐治のタックルがやや後方から足をかける形になりファウルに! 東京VにPKが与えられた。
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この緊張するキックを、染野唯月が決める! そのあと清水も再び猛攻を仕掛けたが、このまま1-1でドローに。規定により東京Vが悲願のJ1復帰を決めた。試合後のヒーローインタビューで、鹿島アントラーズから期限付き移籍中の染野は「自分がゴールを決めてJ1に連れて行くことしか考えていなかった」、そして森田は号泣し「嬉しいです……。来年もJ1で一緒に闘ってください」と呼び掛けた。