静岡4クラブがコロナ禍突破へ一致団結「One Shizuoka Project」を発足
合同記者会見に出席した静岡4クラブの11選手。(C)One Shizuoka Project
磐田の山田、清水の金子、藤枝の松岡、沼津の尾崎らが記者会見。~サッカーの力で静岡をひとつに~
静岡県をホームタウンとするJリーグの4クラブが一致団結して、新型コロナウイルスの影響により厳しい状況にある地元に少しでも役立とうと「One Shizuoka Project~サッカーの力で静岡をひとつに~」を立ち上げた。5月15日にオンラインによる合同記者会見が行われ、立ち上げに携わったジュビロ磐田の山田大記、清水エスパルスの金子翔太、藤枝MYFCの松岡亮輔、アスルクラロ沼津の尾崎瑛一郎らが協力を呼び掛けた。
今回の記者会見の出席者は、プロジェクトの代表者となった、沼津の尾崎、前澤甲気、清水の⽵内涼、 金子、藤枝の松岡、 杉本拓也、 ⽚岡爽、磐田の山田大記、 櫻内渚、 小川大貴、中野誠也。
各クラブの選手会とビデオ会議システムで話し合ったのをキッカケに、このコロナ禍をまず力を合わせて乗り越え、さらに地域にいろいろ貢献していこうと、今回、具体的にプロジェクト発足に至った。
清水の金子は次のように語り、協力を呼び掛けた。
「静岡合同でこのプロジェクトを立ち上げることができて本当に嬉しく思います。清水エスパルスというクラブが成り立っているのは、紛れもなくサポーターの皆さん、スポンサー・パートナーさん、そして静岡県の地域の方々の支援のお陰だと思っています。今回、エスパルス単体ではなく、県内4クラブが力を合わせることによって特別な力ができあがると確信しています。今後さまざまな形で具体的なメッセージや支援を、静岡県のために届けられればと思います」
また、藤枝の松岡は「静岡と言えばダービー。ダービーでしのぎを削ってきた4クラブが手を取り合って、静岡の危機を乗り越えていきます。かなり大きなプロジェクトになると思います」と語った。
当面のプロジェクトは次の通り。
1)クラウドファンディング
クラウドファンディングサービス「Ready For」を活用
目標額:500万円
期間:2週間
リターン:zoom、グッズ、ユニフォーム
寄付先:静岡県コロナ対策部(県内PCR検査体制拡充費用として)
※「One Shizuoka Ready For」で検索
2)Youtube Channnel開設/コンテンツ配信
教育系企画/コンテンツ配信
育成年代向け講演会を予定(zoomにて開催 Youtubeにて生配信)
エンタメ系コンテンツ4クラブ選手対抗企画、サッカーキッズQ&A企画
そのほか)
twitter開設
ホームページ開設(5月末を予定)
協賛スポンサー募集 一口10万円~
すでにYoutubeでの配信はスタート。「Youtube班」の松岡と中野は、様々なアイデアが進行中で、今後のコンテンツに期待してほしいと呼び掛けていた。
また、発起人となった磐田の山田によると「4クラブで話し合うなか、静岡県のため、今後も社会貢献プロジェクトとして、継続してやっていこうと申し合わせました」と、まずリーグ再開まで活動を展開。さらにコロナウイルスの問題が収束した後も、静岡のために、4クラブで力を合わせていくということだ。
静岡が結束して、このピンチを乗り越える――。
★STATEMENT
アスルクラロ沼津、清水エスパルス、藤枝MYFC、ジュビロ磐田 このプロジェクトは、県内に点在する4つのJクラブの選手会が、合同で立ち上げたたものです。
新型コロナウィルスの感染拡大によって、国内には様々な影響が広がっています。 県内では感染爆発こそ抑えられていますが、不安やストレスを抱えている方、 つらく大変な想いをしている方が数多くいると思います。
今、僕たちサッカー選手はピッチに立つことすら出来ません。
それでも、いつも支えてくれているサポーター、スポンサー、地域の皆さんを、少しでも支えたいです。
One Shizuoka Project ~
スポーツの力で静岡をひとつに~
僕たちは、チームがひとつになった時に生まれる力の大きさを信じています。 まずは僕たち選手が、クラブの垣根を越えてひとつになります。
皆さんの力を貸してください。支え合い、ひとつになって、この状況を乗り越えましょう!
1人でも多くの方に、支援やメッセージを、笑顔や元気を届けられるよう、 いくつかのプロジェクトを考えています。
今後の活動にご注目ください。 そして、皆さまのお力添えを、どうかよろしくお願いします。
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[取材・文:塚越始]