G大阪歓喜の勝点3。決勝弾アデミウソン「やっと肩の荷が下りたよ」
G大阪の遠藤保仁。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
86分に追い付かれたが…90+5分に高宇洋の縦パスから劇的ゴール!!
[J1 21節] G大阪 2-1 FC東京/2018年8月10日/パナソニックスタジアム
ガンバ大阪が宮本恒靖監督の就任後、初勝利を収めた。86分に一旦追い付かれながら土壇場90+5分にアデミウソンが劇的決勝弾を突き刺した。しかも相手は目下2位、昨季までG大阪を指揮した長谷川健太率いるFC東京。訪れた2万4879人の大半を占めるホームチームのサポーターに今季最大の歓喜をもたらした。
アジア大会の韓国代表に選ばれたファン・ウィジョを欠くなか、G大阪U-23でJ3リーグ17試合5ゴールを決めている一美和成が先発に抜擢される。
両チームともにチャンスを作るなか迎えた34分、藤本淳吾のCKの流れから、セカンドボールを拾った遠藤保仁のクロスを放つ。すると、このこぼれ球をファビオが叩き込み、ホームチームが待望の先制に成功する。
その後はFC東京がハードワークを生かして猛反撃。後半に入り、ベンチスタートの田邊草民、リンス、永井謙佑と攻撃的なカードを次々に切り、86分にディエゴ・オリヴェイラが左足で蹴り込み同点とする。
だがキャプテンマークをつける三浦弦太や4試合ぶり先発復帰の菅沼駿哉ら守備陣が体を張り、ホームチームもそこから踏ん張る。すると迎えた90+5分、GK東口順昭からつないで、高宇洋の縦パスを受けたアデミウソンが反転して左足で鮮やかにシュートを突き刺し、これが決勝点に!
G大阪は実にリーグ9試合ぶりの白星。一方、FC東京は連勝が2でストップし、最近5試合3勝2敗に。
今季2点目が殊勲の決勝点となったアデミウソンは次のように喜びを語った。
「サポーターの皆さんの応援がなければ今日の勝利はなかった。最近の試合では試合終盤に逆転のゴールを決められていたが、逆に決める番だと思っていた。みんなの気持ちが僕やファビオのゴールにつながった。弦太も最後まで体を張ってよく守ってくれていたからね。やっと肩の荷が下りたよ。結果にかかわらず最後まで戦う気持ちを出してきたが、この勝利で間違いなく勢いをつけられる」
文:サカノワ編集グループ