走行距離1位の高宇洋が劇的ゴールをアシスト! G大阪がFC東京より770m多く走る
G大阪U-23時代、宮本監督からキャプテンマークを託されていた高宇洋。(C)SAKANOWA
両チーム通じて2位だったFC東京の米本拓司を63m上回る。
[J1 21節] G大阪 2-1 FC東京/2018年8月10日/パナソニックスタジアム
ガンバ大阪が90+5分にアデミウソンが決めた劇的ゴールで、宮本恒靖監督就任後初勝利を収めた。
この試合のトラッキングデータを見ると、両チーム通じての走行距離1位は宮本監督の秘蔵っ子、高宇洋の11.314キロメートルだった。2位の米本拓司の11.251キロメートルを63メートル上回った。
後半アディショナルタイムの決勝点を奪った場面。GK東順昭からパスをつないで、途中出場の髙江麗央が右サイドを全速力で駆け上がってタメを作り、さらに追い越す動きを見せた米倉恒貴のリターンを受ける。そして高江から中央でパスを受けた高が、アデミウソンへと縦パスを当てて、”あの”アデミウソンの左足の一撃が生まれた。
あくまでも、走行距離は参考にすぎないかもしれない。それでもこの暑さのなかで、G大阪の108.423キロメートルは、FC東京の107.653キロメートルを770メートルも上回っていた。
そのデータとしても目に見える、相手よりも一歩多く走った結果が、あの劇的勝利をもたらした。
G大阪U-23時代に宮本監督から重宝されてきた高が、恩返しと言える一仕事をしてみせた。この日の諦めず相手チームより一歩前へ向かおうとする姿勢が、高であり、新生ガンバの肝となるスタンスとなってきそうだ。
文:サカノワ編集グループ