大谷翔平の税務申告どうなっていた? ホリエモンが水原一平氏のやり口に疑問。世界基準にない日本の「古臭い」司法制度も問題視
堀江貴文氏 (Photo by Koichi Kamoshida/Getty Images)
即日で保釈。もしも日本だったら…約1か月は拘置か。
アメリカ・メジャーリーグベースボール(MLB)ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平(Shohei OHTANI)の口座から違法なスポーツ賭博のブローカーに送金されていた事件で、アメリカの連邦司法当局は4月11日、前通訳の水原一平(Ippei MIZUHARA)氏を銀行詐欺の容疑で訴追したと発表。12日午前、水原氏は法執行機関に出頭し、その身柄が拘束され、即日保釈された。
ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏は4月13日、自身のユーチューブチャンネル『ホリエモンチャンネル』でこの事件を取り上げ、「水原一平氏の銀行詐欺の疑いと保釈されたことについて解説します【大谷翔平選手元通訳】」と題した動画をアップした。
水原氏は銀行に直接電話して大谷に成りすまし、ログイン情報などを改ざんしていた。また、大谷は自身と契約する代理人、会計士、ファイナンシャル・アドバイザーに個人口座の確認を許可していたものの、そこで通訳として会話を介していた水原氏は「大谷はプライベートの口座の情報は誰にも見られたくないと言っている」と3人に嘘を伝えていたことも、宣誓供述書で明らかになっている。その嘘が見事に見抜かれなかったわけだが、堀江氏は「本当なのか、という話になっている」と驚いた。
「税務申告の時に(個人の口座情報など)必要なはずですが、そのデータは銀行口座と別に、給与支払い明細といった形で送られていたのでしょうか? 口座の残高証明を送れば、それで給与支払い申告していたと思うのですが。残高証明は必要だったはずで、残高が減っていると変な気はするはずで……。(供述書の)細かいところまで見れていませんが、そのあたりを上手くやって、結果として、一平さんがギャンブルに使っていたということです」
そのように疑問を投げ掛けた堀江氏は、「いくらお金に興味がないと言っても、さすがにそこまで見ないで任せっきりなのはビックリでした。それぐらいはしたほうがいいと思いました。一回でも銀行口座を見ていれば、一平さんも口座から盗むことはなかったと思います」と、その点についてもまた驚いていた。
そして、水原氏は約300万円の保釈金を支払って即日に保釈された。日本では”容疑者”の段階で、しばらくの間は留置・拘留されるため、ホリエモンは「人権に配慮し、外に出られる、これが世界標準。日本では約1か月近くは拘留されていたと思います」と指摘した。
日本では首謀者、主犯格の情報を提供することなどに適用される「司法取引」だが、今回のケースでは、水原氏が全面的に証拠を提供することで捜査に協力する形で同取引が成立した。24.5億円を盗んでいたとされるだけに実験は免れないと見られるが、その期間は大幅に短縮されるのではないかと見ていた。
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世界で人権について様々な議論がされるなか、最後に堀江氏は「日本の古臭い人権を無視した司法制度は改革してほしいと思いました」と強く訴えていた。