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【サッカー日本代表】伊東純也の男女間トラブル、北村晴男弁護士「女性が嘘をついていても、裁判で勝つことはある」。痴漢の冤罪問題につながると考察

伊東純也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「女性の言葉が信用され、男性側が処罰されることはあり得る。そういう危機感を持つことはいくらでもあります」

 週刊誌に虚偽を語ったとして女性2人を虚偽告訴罪で刑事告訴し、加えて損害賠償の民事訴訟を起こしているサッカー日本代表MF伊東純也(スタッド・ランス)を巡る問題で、5月24日、弁護士の北村晴男氏がユーチューブチャンネル『弁護士北村晴男ちゃんねる』を更新し、「【考察】伊東純也選手 性加害報道 身近に潜む『男女間トラブル』その対処法とは!?」と題した動画をアップした。

 3月に続いて北中米ワールドカップ(W杯)アジア予選6月シリーズも未招集となった伊東だが、アジアカップ中の週刊誌報道から「状況は変わらずにいる」(森保一監督)ため、フランスリーグでは活躍しているものの、「本人と大切な人たちを守るため」として招集が見送られた。

 そうしたなか、北村弁護士がこの件について、改めて考察する動画を後悔した。性加害を受けたと刑事事件としてA子・B子から伊東とトレーナーが訴えられ、これに対し、伊東側が虚偽告訴罪で逆に刑事告訴し、民事でも訴えを起こした。民事は大阪地裁から東京地裁に移送されたとの一部報道もあった。

 今回、北村氏は痴漢などの冤罪ともつながってくる問題であると説明。仮にA子・B子が何かしら虚偽を言っていたとしても、男性側が不利になる傾向が多いと説明した。

「性的な被害を訴えられたケースで、男性側が仮に事実無根であっても、女性の言葉が信用されて自分(男側)が処罰されることはあり得ます。そういう危機感を持つことはいくらでもあります。痴漢でもそうです。実際していなくても、痴漢されたと嘘のまま大騒ぎをされる事件はたくさんありました」

 刑事事件で最後まで争うとなると、勾留される期間が長引き、その疑いが家族のみならず職場や学校などに広まる可能性がある。しかも、やっていなくても、裁判で負ける可能性すらある。であれば、示談で解決する、というケースが少なからずあると説明した。

 ただし今回、伊東サイドは徹底して争うと主張。この場合、女性サイドが「仮に嘘をついていれば、そうした(示談に持ち込む)メリットはほとんど失われたことになります」とも強調した。

 とはいえ「女性側が仮に嘘を言っていても、裁判で勝つことは、実際にあり得ます。多くはないけれど、あり得ます」とも説明した。 

 冤罪を晴らせないリスクがある――。仮に嘘をつかれていて何をしていない場合でも、警察や裁判官がまず女性側の発言を信じる。そのため「有罪」になる可能性もある。

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 であれば、示談交渉を行うという選択肢もある。本来は公正であるべきなのが裁判であり司法の場。だがそんな、理不尽な現実について、北村氏は弁護士の立場から説明していた。

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