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【鹿島】ポポヴィッチ監督が明かすスタメン『半分入れ替え』の狙いとは? 知念慶のケガの状況は…。天皇杯、奈良クラブに2-1勝利

鹿島のポポヴィッチ監督。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA

SNSも全くやらない。

[天皇杯 2回戦] 鹿島 2-1 奈良/2024年6月12日19:00/カシマスタジアム

 天皇杯2回戦、鹿島アントラーズがチャヴリッチ、鈴木優磨のゴールで、一時同点に追い付かれながらも奈良クラブに2-1の勝利を収めた。いずれも今季公式戦初先発した『10番』柴崎岳がアシストした。

 ランコ・ポポヴィッチ監督は試合後の記者会見で、「選手たちに言い続けたのは、我々の持っているものを出し切ること、そして真剣に闘うこと。リスペクトをピッチ上で示し、私たちのファン・サポーターにも伝え、何よりこれまで築いてきたことを示すことが自分たちへのリスペクトにもなると言って送り出しました」

 また、指揮官はSNSを一切していないと明かし、次のように語った。

「前回『我々は鹿島だ』と言った言葉に反響があったと聞きました。ただ私はSNSを全くやりませんし、ポピュリズムのために発したわけではありません。鹿島である重みを証明し続けれなければいけません。このクラブの歴史と伝統があり、結果を求められていることを私も選手も理解して戦い、それをピッチで示すことが求められ、真剣に力を出し切ることをやらなければいけないと言い続けてきました」

「今日は私が選手たちに求めているものを見せてくれました。相手チームがどこであろうと、自分たちが全力で倒しにいく姿勢、これまでの積み重ねをしっかり出そうとする姿勢、甘さや隙を見せず試合に入れたことは前半のいい部分だったと思います。しっかり勝ち切れたのは非常に良かったです」

 また負傷交代した知念慶の状態について問われると、指揮官は「知念に関してはまだ分かりません」と答えたが、「選手に関しては、日々のトレーニングでもそうですが、少しでも違和感があれば言うように、選手とも約束をしています。彼も少し痛みを感じた時に言ってくれたと思います」と説明した。

 また、この試合ではリーグ戦のレギュラー組の半分を入れ替える形で、出場機会の少なかった選手たちにチャンスが与えられた。ポポヴィッチ監督はその理由を明かす。

「出場機会が少ない選手、絡めずにいた選手で11人スタートすることもできましたが、逆に半分を変えることにしました。なぜかいうと、リーグ戦で高いレベルで体現できる選手が隣にいることで、チャンスを与えた選手たちがよりやりやすく、より分かりやすくプレーできると思ったからです。

 全てが上手くいったとは言えませんが、気を抜いたり、集中していなかったり姿は誰も見せませんでした。そこが一番大事だと思います。

 ここでチャンスを得た選手たちが、そういった姿勢を見せてくれたことは、私にとっても非常に大きいことでした。今日のようにオーガナイズがしっかりしているチームに勝つことは難しいと改めて感じる試合でした。結果を得られ、見せてくれたものも悪くなかったですし、リーグ戦で先発している選手に、闘える選手を増やしていけた、そういった意味でも収穫のあった一戦でした」

 鹿島は7月10日の3回戦、藤枝MYFCと対戦する。開始時間・場所は未定。

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