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4か月ぶり先発の田中隼磨が初得点「この勝点1を次につなげる」。松本3戦勝ち星なし

松本山雅FCの田中隼磨。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

反町監督は「本当に疲れたゲームでした」と厳しい表情。

[J2 31節] 松本 1-1 水戸/2018年9月1日/ケーズデンキスタジアム

 連敗を喫して前節首位の座を町田ゼルビアに奪われた松本山雅FCは、水戸ホーリーホックに先制点を許したものの、久々に先発起用された田中隼磨のゴールで同点に追いついた。しかし、試合はこのまま引き分け、松本は連敗を2でストップしたものの、3試合勝ち星なし。

 田中は5月6日の13節・FC岐阜戦(●0-2)以来、実に約4か月ぶりの先発を果たし、今季初ゴールを決めた。松本の背番号3は試合後、次のように語った。

「連敗しているので勝つことだけを考えてプレーしました。自分たちらしい戦いをして勝つんだという強い気持ちをピッチで表現して勝点3を掴みたかっただけに、非常に悔しい。この勝点1を次の試合につなげていきたいです。(ゴールシーンは)思い切り打って、気持ちで押し込んでやろうと思いました。(次節のアウェーアビスパ福岡戦に向けて)前向きに、山雅らしい試合につなげられるように練習から取り組んでいきます」

 また、松本の反町康治監督は試合後、次のように厳しい表情で振り返った。

「先制されたあと、中盤で運べても最後にいい形が作れなかった。それで追い付けたことによって、どちらに転んでもおかしくない展開になったが、カウンターのパワーはあちらのほうが強かった。そうは言っても、こちらも切り替えを早くして、ボランチも80メートル、70メートルというスプリントを繰り返したことによって、なんとか防ぐことができました。本当に疲れたゲームでした」

 なかなか前線までボールが入らない展開が続いた。そこも指揮官は修正を試みたというが……。

「2シャドーのところにかなりボランチがマークをしてきて、空いていた高崎のラインを使えずにいたので、修正して、外から攻めるよりも2シャドーを動かすことによって、トップへの道を模索していきました。その意味では後半はそんなに悪くなかったと思います。苦しい展開のなか、山本と(田中)隼磨が得点に絡んでくれたことで、チームの現状を考えると嬉しく思っていますし、これからまたしっかり次の試合に向けて練習をしていきたいと思います」

 次節はアジア大会に臨んでいた前田大然だが、準決勝で負った足首の怪我の状態が気になるところ。この状況を打破する1勝を掴みたい。

文:サカノワ編集グループ

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