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元リバプール・キャラガー氏、遠藤航ら3人「走れない」。スビメンディ獲得は「スロットはクロップよりテクニカルな選手を求めている」

日本代表の遠藤航。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「リバプールには中盤の脚力とエネルギーが足りない」

 元イングランド代表でイングランド・プレミアリーグ・リバプールFCのOBであるジェイミー・キャラガー氏(James Carraghe)が8月8日、『スカイ』のプログラムでリバプールの補強について解説した。そのなかでアルネ・スロット新監督はセンターハーフに、遠藤航(Wataru ENDO)ら既存戦力にない「テクニック」をより求めているのではないかと言及した。

 リバプールはここに来て、スペイン1部レアル・ソシエダに所属するスペイン代表MFマルティン・スビメンディ(Martín Zubimendi)との交渉を開始。アーセナルFCなどとも競合するが、本人もレッズでのプレーを希望していて、交渉が進んでいるという。

 キャラガー氏は遠藤、アレクシス・マック・アリスター(Alexis Mac Allister)、ハーヴェイ・エリオット(Harvey Elliott)の3人が務めてきたユルゲン・クロップ時代の中盤について、「全員が大きな強みを持っているが、誰も走れない」とするものの、”マック・アリスタータイプ”を並べるようであればリスクも生じると見ている。

「アルネ・スロットのゲームを見るとオランダ人監督らしく、ユルゲン・クロップよりも少しテクニカルに見える。ユルゲンはあのポジションでファビーニョを連れてきた。アルネ・スロットがそういうタイプの選手を連れてくるとは思えない。彼はそこでボールを受けて展開できる選手を求めていると思う。昨季であれば、マック・アリスターがその役割をよくこなしていたと思う」

 その言葉からは、確かにスロット監督の好むタイプとして、スビメンディが符合する。

 キャラガー氏は「リバプールには中盤の脚力とエネルギーが足りない。昨季はマック・アリスター、遠藤、エリオットの3人が中盤を支えていた。全員が素晴らしい長所を持っているが、誰も走れない」と、中盤の総力として運動量を欠けていたと指摘する。

「総合的なフットボーラーを加えるならば、昨季のマック・アリスターと似ていて、それだと4バックを守るためのフィジカルや存在感、エネルギーを欠いてしまうだろう」

 クロップのように4-3-3、4-2-3-1を使うスロット監督だが、もしもマック・アリスターとスビメンディを並べるようであれば……。より支配力が高まるかもしれないし、一方で、強度などが落ちてしまうかもしれない。諸刃の刃になり得ると見ていた。

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