【鹿島】浦和との”ダービー”へポポヴィッチ監督「皆さんの声援により、名勝負が繰り広げられてきた。積み上げてきた方たちの思いを背負って戦いたい」
浦和戦の前日練習で笑顔を見せる鹿島のポポヴィッチ監督。(C)KASHIMA ANTLERS
5試合連続ドロー中、「プライドを懸けた一戦」ホームで今度こそ勝利なるか!
[J1リーグ 27節] 鹿島 – 浦和/2024年8月17日18:00/県立カシマサッカースタジアム
J1リーグ鹿島アントラーズのランコ・ポポヴィッチ監督が8月16日、オンラインによる取材に応じて、翌日のホームでの浦和レッズ戦に向けて抱負を語った。
直近のアウェーでのジュビロ磐田戦は鈴木優磨のPKで先制しながらも、途中出場の選手たちのエネルギーに圧されて逆転負けを喫した。2位の鹿島だが、下位にいた磐田にある意味力負けを喫した。
迎えるホームでの浦和戦。”ダービー=決戦”と位置付ける指揮官もいた注目の一戦であり、2022年から実に5試合連続引き分け中である。ポポヴィッチ監督はホームでの勝利を誓う。
まず、この1週間の取り組みについて、ポポ監督は次のように語る。
「よりアクションを起こして、リアクションに回らないことを意識して取り組んできました。前回は良いことをやり切れなかった部分は反省点に挙げられます。相手のパワーを持った交代選手に良さを出させてしまった。その緩みがあったのは間違いありません。途中出場した選手がいいパフォーマンスを見せられなかったというわけではなく、先発していた選手が後手、リアクションに回ってしまったのが要因だと考えています。90分間通して、アクションを起こして、やるべきことができれば、また違った結果になっていたと思います。守備面でも主導権を握ることを意識して練習してきました」
そしてポポヴィッチ監督は「お互いに誇りを懸けた一戦」と気持ちを引き締める。
「私たちは鹿島である以上、常に鹿島を背負って戦っています。鹿島がどうあるべきかを忘れてはいけない。だからこそ全力を出し切ることが、浦和戦でも、もちろん当たり前で大切になっていきます。プライドをかけた戦いになるのは間違いありません」
何よりこの浦和戦が、鹿島に関わる人たちにとって大切な一戦である、それをよく認識したうえで勝負に向かうという。
「試合の翌日に後悔するようなことがあってはいけません。最後のゲームだと捉えて戦っていけるかというところも、すごく大切です。私は現役時代、今日で終わるかもしれないという気持ちで、毎日全力を尽くしていました。そういう思いを持って毎試合戦うことが大切だと思います。ただ大舞台で緊張して力を発揮できないというのは避けて、自分たちのサッカーを表現してピッチで体現して楽しむ、そういう試合にしたいです」
何よりサポーターの気持ちに応えたいと強調する。
「ハイレベルな質の高いサッカーをして、Jリーグを代表するような試合にしたいです。自分たちの力をしっかり示す機会にしたい。日本で注目される伝統の一戦になっているのは、このクラブを築いてきた方たちが名勝負を繰り広げてきたからです。何より皆さんの声援があり、そのぶつかり合いがあってこそ、注目されるカードになってきたわけですから、積み上げてきた方たちの思いをしっかり背負って戦いたいです」
関連記事>>【鹿島】田川亨介が加入会見で決意「憧れのチームに入れたのは誇り」「どんどんゴールに絡んでいきたい」。浦和戦から出場可能に
「素晴らしいサポーターにより、スタジアムの雰囲気が最高になるのは間違いありません。そういった意味でも一体感を作り出して、勝利を掴みたいです。鹿島のエンブレムを背負って、最高の戦いをする。自然とモチベーションも上がるでしょう。注目のカードと言われることにふさわしいゲームにしたいです」