【コンサドーレ札幌】最下位脱出! 残り9試合、J1残留へのシナリオは? ノルマは「5勝or勝点15」以上
札幌のペトロヴィッチ監督(2019年3月撮影)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
それでも湘南が3勝以上で上回る計算に。
J1リーグの北海道コンサドーレ札幌が9月1日のホームでの川崎フロンターレ戦、2-0で勝利を収めて、サガン鳥栖を抜いて最下位を脱出して19位に浮上した。
J1残留を争うジュビロ磐田、鳥栖を下してのリーグ3連勝。残り9試合、希望は膨らんだものの、まだまだ厳しい状況は続く。J1に生き残るためのシナリオを占いたい。
まず残留に向けて、「勝点40」を基準に見た場合、札幌は残り9試合で勝点15――5勝あるいは4勝3分以上が必要という計算になる。決して実現不可能ではない。
一方、15位・京都サンガF.C.は残り10試合で2勝以上、16位・柏レイソルは同10試合で2勝1分(3勝)以上、そして残留圏ギリギリ17位の湘南ベルマーレも残り9試合3勝で到達する。
失速するチームが出てこない限り、残留ラインは勝点41、42あたりまで上がりそうだ。
また札幌は9月28日に京都、11月9日に湘南、そして最終節12月8日に柏とライバルとの直接対決を残している。この3つのカードで勝ち越すことがノルマになり、全て勝てれば……可能性は格段に上がることになる。
とはいえ一方、サンフレッチェ広島、FC町田ゼルビア、ガンバ大阪と優勝を争う3チームとのカードも残している(他の2カードは、インターナショナルマッチウィーク明けの東京ヴェルディ戦、10月19日の名古屋グランパス)。
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が、カードによって戦い方にも変化を付けられるか。町田などは札幌対策を徹底してくるチーム(苦手なタイプ)であり、そのあたりの駆け引きもポイントになる。
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チームとしての「形」を持っているのは、やはり強みである。鈴木武蔵は自信さえ持てば、得点王も狙える力を備える。何よりこれから涼しさが増すコンディション面は、ウイングバックを中心に猛烈な運動量が求められる札幌にとって、追い風になるはずだ。