W初出場へ秘密兵器! 元・鹿島FWセルジーニョが中国代表入りのため帰化申請を検討。来月の日本代表戦は…
鹿島でのセルジーニョ。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
年明けか!? 2018年のACL決勝トーナメント、5戦連続ゴールで優勝に貢献。
J1リーグ鹿島アントラーズで2019年までプレーし、現在は中国1部の長春亜泰足球倶楽部に所属するブラジル人FWセルジーニョ(Serginho)が、中国代表入りのため中国への帰化申請を真剣に検討しているという。
中国代表は北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選(3次予選)の第4戦でインドネシア代表に2-1で初勝利を収め、通算1勝3敗の勝点3とした。まだグループ最下位の6位ではあるが、2位オーストラリア代表まで2ポイント差に迫った。11月シリーズでは、バーレーン代表(アウェー)、日本代表(ホーム@廈門)と対戦する。
中国メディア『新浪新聞』は10月17日、「日本から勝点を掴むのは難しいが、バーレーンに勝てれば、W杯出場の望みが膨らむ」と、今回の1勝で希望を見出している。そして「バーレーン戦の勝利」を条件に、元鹿島のセルジーニョなど複数の選手が帰化申請を検討していると報じる。セルジーニョは中国への帰化と中国代表入りへ「前向き」「(セルジを含む数人は)ほぼ決まっている」と伝えている。
同メディアによると、「セルジーニョは以前から帰化選手の候補だった」と言い、ただし手続きの関係により、中国代表入りが実現するならば、年明けになるということだ。つまり、この3次予選、日本戦で出場することはない(もしも、3・4位による4次予選に両チームが回れば、対戦する可能性がある)。
セルジーニョは1995年3月15日生まれ、ブラジル出身、24歳。180センチ・82キロ。これまでのキャリアは、サントスFC ― ECヴィトーリア― ECサント・アンドレ ― サントスFC ― アメリカFC ― 鹿島アントラーズ ― 長春亜泰。
2018年途中に鹿島へ加入した左利きのアタッカーはACL決勝トーナメントで準々決勝から決勝ファーストレグ(ホーム開催)まで5試合連続ゴールを決め、クラブ史上初となるアジア制覇に大きく貢献した。さらに2019シーズンはJ1リーグ33試合・12ゴール、ACL10試合・3ゴールを記録。その後、長春亜泰に移籍した。
今季はトップ下を主戦場に、セカンドトップ、センターフォワードでプレーし、リーグ21試合・7得点・6アシストを記録している。長春亜泰はリーグ16チーム中12位。
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