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【浦和】ザグレブ荻原拓也「レッズの試合は全て見ています」

21歳のマリ代表FWネネ・ドルジュレスとマッチアップする荻原拓也(右)。(Photo by Jasmin Walter/Getty Images)

危機感もあれば、ビッグチャンスもある日々。仲間にも恵まれ「本当にいい時間を過ごせている」。

 J1リーグ浦和レッズからクロアチア1部ディナモ・ザグレブに期限付き移籍中のDF荻原拓也(Takuya OGIWARA)は10月23日、UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ3節レッドブル・ザルツブルク戦でクロスから決勝点をお膳立てし、フィードからGK退場に追い込む活躍を見せた。

 だが直後27日のクロアチアリーグのNKオシエク戦ではベンチ入りしたものの出場機会を得られなかった。しかも先発した左サイドバックが途中交代しているものの、荻原に出番は回ってこなかった。

 とはいえチームは2-4と敗れている。このあとCLやカップ戦の連戦も続くため、24歳のレフティに再びチャンスは巡ってきそうだ。

 そんな状況に置かれる移籍から1年が経とうとしている荻原だが、浦和の試合は可能な限りライブで見ているという。

「柏との試合は勝ちましたね。前回のヴェルディ戦は見れましたが、今回は自分の試合と同じ日だったので、まず結果を確認しました。試合は時間が重ならなければ、全て見ています」

 客観的に見て感じるレッズは、「僕がそんな日本で評価が高かったとは思いませんが……外から見ると勝負を決められる選手が限られているようには感じます。ただ、まず耐えて、ここからだと楽しみにしています」と語っていた。

 また、CLで対戦したザルツブルクが代表格の一つであるレッドブルグループに大宮アルディージャが加わったが、「まさに大宮にこのレッドブルが来るので、あと1年でポンポンと(J1に)来たら、熱いですね」と脅威にも感じていた。

 ちなみにディナモ・ザグレブには同世代の選手が多く、日本への関心も高いという。互いを尊重しながら高め合えている。チーム、個人、それぞれさらに高みを目指して誰もが貪欲である。そういう環境があり、海外初挑戦で選択したザグレブは「合っている」と感じている。

「こっちに来てビックリしたのは、けっこう日本のことを知っていると言いますか、日本語も知っていたり、覚えようとしてくれたりして、すごく嬉しいです。本当に、いい時間を過ごせています。彼らと一緒に過ごせていて楽しいです。チームが合っている。環境がいいと感じています、成長できる環境です」

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 そのためにも強度のある守備の安定感――そこを荻原は課題に挙げていた。日々危機感もあり、ビッグチャンスもある。気の抜けない状況のなか、全力のプレーを出し切ることで突破口を切り開こうとしている。

Posted by 塚越始

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