【浦和】原口元気が感じた明るい兆し「やっぱり前でやるのは楽しい」。それをゴールと勝利に結実させなければ
原口元気。写真:石橋俊治/(C)Toshiharu ISHIBASHI
「ウイングでプレーするなら、また違う身体に変えないといけないので僕にとって面白いチャレンジになる」
[J1リーグ 35節] 横浜FM 0–0 浦和/2024年10月30日19:03/日産スタジアム
J1リーグ35節、浦和レッズは横浜F・マリノスとスコアレスで引き分けた。
マチェイ・スコルジャ監督のもとボランチ起用の続いた原口元気だが、今回は63分に関根貴大と代わって入ると、まず4-2-3-1のトップ下に入り、82分の中島翔哉投入後は左MFでプレーした。
88分には原口が左サイドからカットインしての浮き球のパスを放ち、二田理央の落としから、チアゴ・サンタナが左足で合わせてゴールネットを揺らした。しかし、オフサイドで得点は認められなかった。
「どちらに転んでもおかしくない試合でした。相手も疲れて勝点3が欲しかったです。見ている人は面白かったと思います。(オフサイドでのノーゴールに)ほとんどゴールだったと思います。前節(柏戦)はVARで勝って、今節は難しくなって……それもサッカーだと思います。あのシーンは練習からやっていました。(横浜FMは)ウイングの選手が守備に戻ってこないので、(浦和が)左サイドから行ったら右に、右サイドからいったら左にスペースが空くとスカウティングの話があり、その狙い通りにできました」
スコルジャ監督からはボランチ起用について、チーム状況によるものだと説明を受けていた。一方、前めのポジションでのプレーも希望していたという。
「練習でも左サイドでプレーして良い感触がありました。チャンスがあればいいなと思いましたが、形(ゴール)にしたかった。やっぱり前でやるのは楽しいなと感じました。久しぶりにわくわくしながらプレーできました。なるべく早く形(ゴール)にしたいですが、ウイングでプレーするなら、また違う身体に変えないといけないので僕にとって面白いチャレンジになります」
もちろん、求められているのは結果である。その”楽しさ”を、ゴールと勝利に結実しなければプロフェッショナルではない。
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次節はサンフレッチェ広島とのホームゲーム。原口は「広島はまた違ったレベルにあり、来シーズンに向けて大きな試合になります。サッカーは自分自身がわくわくしないと意味がない。その意味では、少しずつ明るくなってきた気がします」と、この日の1ポイントを“前向き”に、次へつなげようとしていた。