本当に引退するの!? 山田大記が89分決勝PK弾! 利き足とは逆の左で沈める強心臓ぶり。ジュビロ磐田がFC東京に逆転勝利を収め、J1残留へ望み
磐田の山田大記。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
「ゴール裏のサポーターを見て、絶対に決められると思いました」
[J1 37節]磐田 2-1 FC東京/2024年11月30日14:03/ヤマハスタジアム
J1リーグ37節、ジュビロ磐田 対 FC東京戦、磐田が今季限りでの引退を発表している『10番』山田大記の後半アディショナルタイムの逆転PK弾、2-1で勝利を収めた。勝点3を積み上げ、最終節のサガン鳥栖戦で逆転J1残留へ望みを残した。
磐田は53分に安斎颯馬のゴールで先制されてしまう。それでも粘り強く戦っていくと、80分、マテウス・ペイショットが決めて1-1と同点に。そして89分、VARの介入を経て、ペナルティエリア内でのハンドにより磐田がPKを獲得する。
最初はジャーメイン良がボールを持っていたが、それを山田大記が受け取る。
そして山田は右足で蹴るように、左足で軸足となる位置を踏んで助走をとる。すると外せばJ2降格がほぼ決まってしまう状況下、山田はなんと利き足とは逆の左足でキックを放つ強心臓ぶりを見せ付けて、完全に日本代表GK野澤大志ブランドンの逆を突いて、キックを沈めた。
山田らしい高い技術と明晰さが凝縮されたPKでもあった。野澤もまさか左で蹴ってくるとは思わず、一つ先のタイミングでジャンプ。山田は一瞬ずらすことで、冷静にボールをゴール隅に突き刺した。とはいえ、両足のキックに絶対の自信がなければできない業だった。
今季での引退を発表しているジュビロの10番は試合後のDAZNのフラッシュインタビューで、「ゴール裏のサポーターを見て、絶対に決められると思いました」と頷いた。
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18位の磐田は最終節でサガン鳥栖に勝つことがJ1残留への絶対条件。そのうえで3ポイント差の17位のアルビレックス新潟が浦和レッズに敗れ、かつ得失点の3差を逆転できればJ1残留となる。16位の柏も磐田とは3ポイント差だが、得失点が7差開いている。