「ボールに始まりボールに終わる」リージョ新監督がイニエスタら前に早速独特の表現
リージョ監督の下、イニエスタとともに巻き返しだ!(C)SAKANOWA
日本代表をチェックし、「神戸は質の高い選手が揃っている」とオファーを決断。
ヴィッセル神戸は9月17日にトップチームの新体制を発表し、過去にサラゴサやレアル・ソシエダなどを率いたフアン・マヌエル・リージョ氏が新監督に就任した。リージョ監督の就労許可が下りるまでは、林健太郎コーチが暫定的に指揮を執る。
リージョ新監督は就任が決まった同日、三木谷浩史オーナー、三浦淳寛スポーツダイレクターとともに記者会見を行った。アンドレス・イニエスタやルーカス・ポドルスキをはじめ日本人を含めた全選手も出席し、彼らの前で抱負や決意を示した。
そのなかで、ヴィッセル神戸に対する印象を聞かれたリージョ監督は、次のように語った。
「日本のサッカーには以前からとても興味を持っていました。特に代表チームの試合を見る機会が多く、日本人選手の技術の高さは印象に残っています。それは、サッカーがボールに始まりボールに終わる(走ること、運動量、高さなども大切だが、基本はボールを扱うこと)と理解していることで、監督にとって非常に魅力的でした」
そのように日本代表チームの試合を見て、日本人選手の技術の高さに共鳴したという。
「しかもそういったプレーモデルのチームがあり、ヴィッセルにはクオリティのある選手が揃っている。その前提条件があり、私が考えるフットボール感を導入していけると考え、今回のオファーを受ける決断を下しました」
イニエスタやポドルスキのみならず、日本人選手のスキルの高さも感じ、初めてJリーグで采配を振るう決断を下したそうだ。
リージョ氏は1965年11月2日生まれ、スペイン出身の52歳。これまでの指導歴は、レアル・オビエド、テネリフェ、レアル・サラゴサ、トラドス・シナロア(メキシコ)、レアル・ソシエダ、ミジョナリオス(コロンビア)、チリ代表アシスタントコーチ、セビージャ・アシスタントコーチ→アトレティコ・ナシオナル(コロンビア)など。
理論的な戦術家で、パスワーク主体の攻撃的なサッカーを重視してきた。ジョゼップ・グラルディオラ(現・マンチェスター・シティ監督)から「最も影響を受けた指導者の一人」と言われ、ポジショナルプレーの礎を築いた人物としても知られる。
※神戸トップチームの新体制は次の通り。
■監督■
フアン・マヌエル・リージョ(52) ※新任
■ヘッドコーチ■
イニーゴ・ドミンゲス ドゥラン(39) ※新任
■アシスタントコーチ■
ホルヘ・ムニョス・ディアス(42) ※新任
林 健太郎(46)
マルコス ビベス(43)
■GKコーチ■
アレックス(45)
■フィジカルコーチ■
咲花 正弥(44)
■コンディショニングコーチ■
田中 章博(39)
文:サカノワ編集グループ