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【交渉の舞台裏】マティス・テルのバイエルンからトッテナムへの移籍、なぜ土壇場に!? チェルシーやマンUも噂されたが…

満員のスタンドを見上げるテル。(C)Midori Ikenouchi

冬の移籍マーケット終了。先週末にはチーム間合意に至っていたが――。

 イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFCが冬の移籍マーケット最終日となるデッドラインデーの2月3日午後11時過ぎの土壇場で、ドイツ・ブンデスリーガ1部バイエルン・ミュンヘンに所属していた19歳のフランス人FWマティス・テル(Mathys Tel)の期限付き移籍での獲得を発表した。期間は今シーズン末までで、買い取りオプションが付帯された。

 この冬のマーケットでの退団が確定事項とされていたテルだが、発表はギリギリまでもつれた。

 当初はチェルシーFC、さらにマンチェスター・ユナイテッドといったメガクラブも獲得に乗り出していると噂されてい。しかし結果的には、元・横浜F・マリノスの指揮官であるアンジェ・ポステコグルー監督率いるスパーズに向かうことになった。

 様々な情報が錯綜していたなか、『キッカー』によると、先週末の時点でこの移籍はチーム間で合意に至っていたという。しかし、それまで移籍を希望していたテルだったが、バイエルンに残留したいと考えを変えたというのだ。

 それでも、ロサンゼルス五輪世代にあたるU-21フランス代表アタッカーは、そこから再びトッテナムの熱意を汲んで、移籍すると決断する。2月3日にアドバイザーとともにチャーター機でロンドンへ向かっている写真をインスタグラムで公開した。

 そしてテルはメディカルチェックをパスした。

 ところが大詰めの段階で、トッテナムは買い取りオプションを確保したいと要求。ここで再び発表が遅れて、時間が迫っていった……。そして完全移籍へと切り替える際には、約5500万ユーロ(約88億円)の買い取り額がオプションで付帯されたということだ。

 バイエルンは手塩にかけてテルを育てる計画を立てていた。しかしヴァンサン・コンパニ監督のもとでは、昨季以上に出場機会が減少。スタメンでのチャンスを増やしたいと、トッテナムでの戦いを選択した。

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 ただしイギリスの労働許可と国際移籍の証明が下りるのが条件となっている。背番号は「11」になる予定だ。