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【ドイツ紙 採点】バイエルン伊藤洋輝はチーム内で二番目に低い評価「より攻撃的なラファエル・ゲレイロよりも優先されたが…」。レバークーゼンとの大一番で初先発

伊藤洋輝。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

伝わるコンパニ監督の期待、アルフォンソ・デイヴィス復帰までに信頼を得られるか。

 [ブンデスリーガ 22節] レバークーゼン 0-0 バイエルン/2025年2月16日(現地15日)/バイアレーナ

 ドイツ・ブンデスリーガ22節、首位に立つバイエルン・ミュンヘンは、昨季チャンピオンのバイエル・レバークーゼンとの天王山、劣勢を強いられながら辛うじてスコアレスドローに持ち込んだ。1位バイエルンと2位レバークーゼンの勝点は8ポイント差のまま。

 UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16をかけたプレーオフのアウェーでのセルティックFC戦(〇2-1)から中2日でのアウェー連戦というハードな日程に。しかもアウェーチームは左SBの主力であるアルフォンソ・デイヴィスが欠場し、本調子とは程遠い選手も少なくなかった。そうしたなかバイエルンは記録的な拙攻の1日となった。

 ブンデスリーガの公式データが残る92年以降、クラブ初となる前半シュート「ゼロ」。また1試合通してのシュート数2本は過去最少、枠内シュートも「ゼロ」だった。その数字で、2位との”6ポイントマッチ”をドローで切り抜けられたのは、ある意味、御の字と言えたかもしれない。

 セルティック戦での後半途中出場を経て、伊藤洋輝はこの大一番でいきなり左SBとして新天地での初先発&ブンデスリーガデビューを果たした。ゴールライン上で決定的なシュートを1本クリアするなど無失点に貢献。ただ周囲との連動性を欠いて、いくつもの課題を残した。

 ドイツ地元メディアの『tz』は、1が最高点で6が最低点の6段階評価で、伊藤にはチーム最低点から二番目に低い「4」の評価を受けた。

 同メディアは次のように評している。

「ミッドウィークに途中出場したあと、初めて先発メンバーに選ばれた。左サイドバックとして、より攻撃的なラファエル・ゲレイロよりも優先された。対峙したスピードのあるフリンポンに何度も苦戦し、ハーフタイム前、戦術的ファウルで相手を止めた際、イエローカードにとどまったのは幸運だった(39分)。コーナーキック後のゴールライン上での最後の選手として、頼もしいブロックを見せた(66分)」

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 ヴァンサン・コンパニ監督が伊藤を重要な戦力と評価しているのは伝わってきた。この日出た課題などを次に修正し、次のチャンスで勝利を手にできるか。デイヴィスはあと2週間ほどで復帰予定であり、それまでに25歳の日本人レフティは”結果”を残したい。