×

楽天の黒字決算、堀江貴文氏が詳しく分析・解説「屋台骨のECが…。僕も株主なので、そう思っちゃいますよね」

天皇杯を掲げる三木谷会長。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

ユーチューブ「ホリエモンチャンネル」で、一定の評価をしつつも「いろいろギミックがある」と深掘り。

 J1リーグ ヴィッセル神戸の責任企業である楽天グループ株式会社(三木谷浩史CEO)が2月14日に「2024年度通期および第4四半期」の決算を発表し、グループ全体で過去最高の2兆2792億円の売上を記録し、IFRS(アイファース)営業利益は530億円と、2019年以来5期ぶりの通期連結黒字化を達成したと発表した。また「楽天モバイル」単体の月次EBITDA(イービットディーエー)が23億円となり、MNO参入以降初の黒字化を達成したという。

 この発表を受けて実業家のホリエモンこと堀江貴文氏が2月17日にユーチューブ「ホリエモンチャンネル」で、この発表の資料などを踏まえたうえで分析。「いろいろなギミックがある」として、それぞれの発表データを角度を変えて、また深掘りをして、今後を展望している。

 堀江氏は決算状況について一定の評価をしつつも、楽天モバイルなどまだまだクリアすべき課題を多いと指摘。そのうえで、次のように自身の感想を語っている。

「何より大事なのが、『一時的な外的要因』と会社は説明していますが、屋台骨だったEC事業がピークを打ち、前年比マイナスになったと。それを余って補えるほどの売上は上げられなかった。つまり、モバイルを頑張りすぎて、屋台骨のECが疎かになっているんじゃないですか? と僕も株主なので、そういうふうに思っちゃいますよね」

 また金融事業の株式の“切り売り”を進めてきたが、楽天カード株式会社の株式を14.99パーセントをみずほファイナンシャルグループへ売却したことも「危険信号だと前から強調してきました」と指摘。収益もあるが投資額も大きく、堀江氏は「まだまだ予断を許さない状況が続くのかなと見ています」と解説している。