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W杯の出場権を懸けた大一番で「誤審」、U-20日本代表がイランに決められる。オフサイドでは…

広島でプレーするU-20日本代表のエース井上愛簾。2025 Asian Football Confederation (AFC)

中国でのU-20アジアカップ、VARは採用されず。小倉幸成が同点弾!

[U-20アジア杯 準々決勝] 日本代表 – イラン代表/2025年2月23日/深圳ユーストレーニングセンタースタジアム

 チリU-20ワールドカップ(U-20W杯)の出場権を懸けた大一番、中国U-20アジアカップ準々決勝のU-20日本代表 対 U-20イラン代表の一戦、イランが開始5分に先制した。しかしVTRで確認すると、イランの得点はオフサイドの反則にあたるようだが……。この大会でVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)は採用されておらず、ゴールがそのまま認められた。ただ日本も小倉幸成のミドル弾で、前半のうちに同点に追い付いてみせた。

 グループDの最終・韓国戦で後半アディショナルタイムの失点により1-1に追い付かれ2位で終えた日本は準々決勝、グループCを3連勝の1位で突破した強敵イランとの対戦に。

 U-20W杯のアジア予選である大会、アジア(AFC)の枠は「4か国」。この準々決勝で勝つと出場権を得られる。しかし、負ければ終わりで、出場権を失うという、なんともスリリングな大一番だ。

 日本は韓国戦でゴールを決めた神田奏真、エースの井上愛簾、『10番』大関友翔、キャプテンであり要の市原吏音らが先発。しかし、立ち上がりからフィジカルで上回られイランのプレッシャーに苦しむ。

 すると開始5分、自陣バイタルエリアでボールを失うと、そこから畳みかけられ、エスマイル・ゴリザデからのリターンパスを受けたイランの『10番』レザ・ガンディプールに決められてしまう。

 しかしこのゴールシーン、VTRで確認すると、ガンディプールから放ったゴリザデへのパスだが、放った瞬間に『7番』ゴリザデが明らかにオフサイドポジションにいることが分かる。日本の選手もオフサイドをアピールしていたが……主審と副審による判定の確認などもなく、判定は覆らなかった。

 しかもこの大会は、VARが採用されていない。そのため判定はそのままで、イランの先制点が認められた。

 そのあとやや引き気味で対応するイランに対して、日本が反撃。敵陣で試合を進める時間を増やしている。すると30分、小倉がミドルを突き刺して、同点に追い付いた。前半は1-1で折り返している。

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 この試合の主審はクウェートのアブドゥラ・ジャマーリー氏。副審はクウェートのアリ・ジュラク氏とウズベキスタンのルスラン・セラジトディノフ氏。