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まるでジャイアン、スネ夫、のび太の構図。ゼレンスキー&トランプ大統領 “恫喝”対談、ホリエモンが解説「本物のリアリティショーを演じている」

クラブW杯抽選会でビデオ出演したトランプ大統領。(Photo by Eva Marie Uzcategui - FIFA/FIFA via Getty Images)

背景に民主党との蜜月だった関係、加えて「動物としての違いを見せ付けている」。本当はそこまで怒っていない!?

 アメリカのドナルド・トランプ大統領とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が2月28日、米国ワシントンのホワイトハウスで対談し、ウクライナの鉱山権益に関する合意文書に署名する予定だった。

 しかしテレビなどのメディア、カメラを入れた会談で、J・D・ヴァンス副大統領が「感謝が足りない」など挑発。そこにトランプ大統領も加わり、ゼレンスキー大統領と英語での口論に発展してしまった。そのため、両大統領による記者会見は見送られている。

 実業家のホリエモンこと堀江貴文氏はこの“論戦”について、「78歳のゼレンスキー大統領がゼレンスキー大統領を恫喝する。動物としての強さの違いを見せ付けている」と驚く。

 そもそもの背景として、ゼレンスキー大統領が共和党と対立する民主党ジョー・バイデン前大統領と蜜月の仲だったことへの嫌悪感があるという。

「リベラル派の民主党が政権をとり、ボケ寸前だったバイデン大統領から(ウクライナは)支援金を得てきましたが、アメリカ国民がそのためにたくさんお金を使っている。そのために『資源をくれ』という話です」

 ただ、ヴァンス副大統領の「感謝しろ」という挑発によって話はこじれた。

 堀江氏は「(ゼレンスキー大統領が)10分間我慢すれば、支援を取り付けられたと言えます。ただ、そこにカメラを入れていたのも、トランプ側のショーアップだったのでしょう」と、”強いアメリカ”を世界へ見せ付けるための手法だったと見る。

 絶対に反論できない相手を追い込んでいく。SNS上では、まるでドラえもんのジャイアンとスネ夫が、のび太をいびる構図とそっくり――というような書き込みなども見られた。

「多分トランプは本気では怒っていないと思います。本当のリアルな“リアリティショー”を演じていると思います」

「ゼレンスキー側には『カード』がなくて、アメリカの支援と厚意に支えられているわけです。正義だけでは世界平和も実現できず、ディールもできないと突き付けられた。アメリカとしては、そこまでお人好しではない、お金も無限にあるわけではないと」

 ロシアとの関係も重視するトランプ大統領は、「一方的にウクライナを支援するわけではない」というスタンスを、この“ショー”で示したということだ。

 しかも下手をすれば、イーロン・マスク氏が提供してきた衛星を活用するインターネット通信「スターリンク」がウクライナで使えなくなりかねない。加えてトランプ大統領はこのウクライナ問題について、まず隣接するヨーロッパとの間で解決すべきテーマも多々あるというスタンスを示す。

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 ウクライナを一旦突き放す形になったが、堀江氏は「より厳しいディールとして、ロシアへの領土割譲、アメリカとの金銭的な交渉と、ゼレンスキー大統領はますます苦しい立場に立たされていく」と見ていた。