【浦和】堅守再建へのポイントは? ホイブラーテン「プレスの掛け方が全体的に悪い。1対1で行く形になってしまった」
浦和のマリウス・ホイブラーテン。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA
全員がフラストレーションを溜めている現状、「ユニットでプレスを掛けなければ」。
[J1 4節] 浦和 0–2 柏/2025年3月2日15:03/埼玉スタジアム
J1リーグ4節、浦和レッズは柏レイソルに0-2で敗れリーグ2連敗を喫し、開幕から2分2敗と未勝利のまま19位まで順位を落とした。
4-2-3-1のセンターバックでフル出場したマリウス・ホイブラーテンは試合後、悔しそうに振り返った。
「プレスの掛け方が全体的に悪かったです。組織で行くというよりも、1対1で行くような形になってしまいました。そこはチームで分析しなければいけません。みんなが同じようにフラストレーションを溜めていました。ユニットでプレスを掛けなければいけませんでした」
プレッシングが連動せず、背後のスペースを狙われ、柏に優位な状況で試合を運ばれた。
加えて、前線からプレスを掛けに行く、という姿勢もあまり見られなかったのは事実だ。ホイブラーテンが言うように、単独でのプレスになって回避されることが明白なため、思い切って行けないというシュエ―ションでもあった。
とはいえ、セカンドボールやルーズボールに対して、襲い掛かるようなプレスはホームでありながら、ほとんど見せられなかった。
「ホームであり、よりゴールへ近いところで奪いたかったですが、不十分になってしまいました」
スコルジャ監督も「前線からのプレスがかからない日だとしても、もう少し守備を安定させなければいけません」と振り返っていた。
次戦も3-4-2-1と3バックである昇格組のファジアーノ岡山戦だ。
理想は高い位置からボールを奪い切り、一気にゴールまで仕掛ける速攻を結実させること。ただ、シュート技術と上背のあるチアゴ・サンタナ、テクニックとパワーのあるマテウス・サヴィオを配置する前線に、そのようなスピードやトランジションの瞬発力が必要なハイプレスを求めるのは、やや理想が高すぎるようにも感じてしまう。
とにかく「結果=勝利」を求めるならば、ほぼマンマークでハメていき、1対1で上回りながらゴールに向かって行く、という戦い方もあり得る。これまでも浦和が不調な時、そのような“力技”で凌いだ過去もある。
加えて、攻撃面でもチアゴ・サンタナの効果的な活用法をいまだ見出せず、さらにマテウス・サヴィオと原口元気がノッキングを起こし続けている……など課題は多い。
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スコルジャ監督はまず守備の安定感をもたらしたいと言っている。2023年のスコルジャ体制はやや後ろに最終ラインを配置していただけに、プレッシングスタイルは一旦スタートから採用せずオプションにする、という可能性もある。