【浦和L】激震…工藤輝央SDが楠瀬監督の解任理由を語る「2028年のクラブW杯を目指すため」「総合的に判断」
浦和レッズレディース。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
堀孝史新監督とは仙台でともに仕事。浦和の育成などでもつながる。
WEリーグ三菱重工浦和レッズレディースの工藤輝央スポーツダイレクター(SD)が3月26日、楠瀬直木監督の電撃解任と堀孝史新監督の就任理由について語った。クラブ公式サイトで全文が掲載されている。
工藤SDと掘監督は、ベガルタ仙台時代にともに仕事をしている。今季、堀氏は浦和レディースの強化担当を務めていた。
クラブ公式サイトによると、AFC女子アジア・チャンピオンズリーグ(女子ACL)準々決勝の武漢工大戦で敗れた夜、工藤SDが楠瀬間と言うに契約解除を伝えたそうだ。また今回の契約解除を受けて楠瀬監督が3月26日、選手を前にあいさつをしたという。工藤SDも楠瀬監督に感謝を伝えたという。
工藤SDは今回の監督交代劇について、「我々が掲げているビジョンを考え、2028年のクラブワールドカップ開催が正式に発表され、そこを一番の目標に置いた時に今後どう進んでいくかを考えて、今回の結論に至りました」と説明している。
女子ACL敗退が理由かという質問に、工藤SDは「そこだけではありません。理由の一つではありますが、総合的に判断をしてということです」と答えている。
昨季MVP&得点王の清家貴子がブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCへ移籍。むしろ、その補強が失敗した強化の責任もあると言える。補強面について問われた工藤SDは、次のように答えている。
「千葉Lや大宮Vには得点できましたが、S広島R、AWCLの武漢江大のような引かれた相手にゴールが奪えず、今後、リーグ優勝するためには全て勝利しなければならないというところが一つ判断した理由になります」
また、工藤SDが旧S級ライセンスにあたるプロ指導者ライセンスを取得する際、浦和の育成組織などでも一緒だった堀監督の攻撃の考えに感銘を受けてきたという。
「攻撃の部分というのは堀監督がレッズで育成をされている時に私もクラブにいて、いろいろな話をさせてもらっていました。また実際にベガルタ仙台でも1年一緒に仕事をさせてもらいました。
個人的なことですが、昨年プロライセンスの国内研修で横浜FCに行かせていただいた時も攻撃のアイデアを担当されていて、そうした部分を見てきて、いろいろな観点を総合的に判断して、今回お願いをした形です」
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浦和Lは現在リーグ3位。消化が1試合多い首位のINAC神戸レオネッサとは5ポイント差をつけられている。3月30日にはそのINAC神戸とのアウェーゲームが組まれている。