鹿島と浦和を率いたオズワルド・オリヴェイラ元監督、現役引退否定「電話が鳴るのを…」
浦和で天皇杯を制したオリヴェイラ監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
フットボールディレクターなどの仕事は!?
鹿島アントラーズ、浦和レッズを率いたブラジル人のオズワルド・オリヴェイラ元監督(Oswaldo Oliveira)が、指揮官としての“現役”を引退したと現地で伝えられたが、これを否定した。『ENPN』が4月4日、グローボでのインタビューを引用して報じた。
鹿島で2007年から09年までリーグ3連覇など5年間で6つのタイトルを獲得。浦和では2018年に天皇杯優勝を果たした。ブラジルでは2000年、コリンチャンス監督に就任した直後のFIFAクラブ世界選手権(現・クラブ・ワールドカップ)を制している。
浦和を経て、2019年にはフルミネンセFCを率いた。そのあとは監督業から離れている。
引退説が流れていたなか、74歳になったオリヴェイラ氏は「いいえ、(引退について)まったくそんなことはありません。ただし、私の電話は鳴りませんね」と、オファーを待っている。
「テレビで試合を見ていて『ああ、私ならば違うやり方でやり、そのほうが良かったに違いない』と思います。(オファーが来ないことに)私は監督をするために、特定の条件を受け入れないことで、ある種の反感を買ってしまったことはあります」
オズワルドは「ピッチが恋しい」と言う。フットボールディレクターのような“裏方”には、あまり興味がなく、ただその役割も上手くできる自信はあるという。
「基本的に、(裏方の仕事は)したいとは思いません。しかし今、その仕事を上手くできると思っています。フィジカルコーチやアシスタントとして働いていた頃より、(知見を得たことで)そういった仕事がより良くできると言う人がいることは知っています」
同メディアでは鹿島、浦和での実績も紹介。「日本サッカー界ではアイドル的な存在になっている」と伝えている。
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浦和では2018年の天皇杯の準決勝・鹿島アントラーズ戦と決勝・ベガルタ仙台戦の前日練習、メディアを通じて「サポーターの皆さん、旗を持って集まり、選手に力を与えてください」と訴え、大原練習場を旗と横断幕で埋めて、タイトル獲得につなげたのは一つの時代の象徴となっている。