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【神戸-浦和】武藤嘉紀の大畑歩夢への危険なタックルはレッドカードもあり得た「オレンジ」

神戸の武藤嘉紀。(Photo by Pakawich Damrongkiattisak/Getty Images)

主審はVARの推奨でOFRでチェックしたうえでイエローカードを提示。

[J1 18節] 神戸 0-1 浦和/2022年6月26日18:00/ノエビアスタジアム神戸

 J1リーグ18節、ヴィッセル神戸対浦和レッズ戦の37分、神戸のFW武藤嘉紀が浦和のDF大畑歩夢へ足裏を見せてタックルにいき、その足がボールを蹴ったあとの大畑の左足甲を直撃する危険なプレーがあった。バックパスのシーンで主審はそのコンタクトの瞬間を確認できず。ただVARは足裏で故意に向かったプレーでレッドカードの可能性があるとして、主審にOFR(オン・フィールド・レビュー)を推奨した。そして主審はビデオチェックしたうえで、武藤にイエローカードを提示した。

 レッドカードでもおかしくなかったのでは? そのような指摘もSNSで多く見られるなか、ジャッジについて議論するDAZNの「Jリーグ・ジャッジ・リプレイ」で、このシーンが取り上げられた。

 今回はゲストの稲本潤一(南葛SC)、タレントの平畠哲史さんが、それぞれレッズの選手の立場からするとレッドカードが妥当では? と指摘。そうしたなか、FIFA・AFC・JFAの審判インストラクターを務めた深野悦子氏が詳しく解説した。

 この判定はハンドとともに、主審の「主観」も判定に影響するシーン。深野氏は自身の考えとして、「いわゆるオレンジカラー。ただ、セオリー的にはイエローカードになると考えます」と説明した。

 コンタクトが相手に行き切っているとは言えず、強度、悪質さとも“ミドル”のレベルで、「悪いプレーではあるので、レッドカードが出ていても当然納得します。ただ細かく見ていくとイエローかなと感じました」と、レッドもあり得る“オレンジ”と説明した。また、VARがレッドカードの可能性があるとして、主審にリコメンドしたことも良い判断だったと語った。

 また、稲本はこのプレーが起きた背景について、「神戸の現状(リーグ最下位)やこの日の暑さ、もしかすると、すごくボールを回されていて、武藤や大迫(勇也)がチェイシングで多少ストレスを溜めていたと思うので、そういったいろんなことが込みになり、あのプレーになった可能性はあるかなと思います」と話していた。

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