日本代表復帰の伊藤洋輝、結果的にクローザー失敗。バイエルンがウニオンとドロー、リーグ2戦未勝利
バイエルンの伊藤洋輝。(C)Midori Ikenouchi
全体のバランスが変化したところを突かれる…。
[ブンデスリーガ 26節] ウニオン・ベルリン 1-1 バイエルン/2025年3月16日(現地15日)/アルテ・フェルステライ
ドイツ・ブンデスリーガ26節、首位のFCバイエルン・ミュンヘンがアウェーでウニオン・ベルリンと1-1で引き分けて、リーグ戦では2試合未勝利となった。バイエルンの伊藤洋輝(Hiroki ITO)は1-0でリードした82分に交代出場したが、その1分後に失点を喫してしまい、一番はGKヨナス・ウルビッヒのミスが要因ではあったものの、結果的にクローザー役としては失敗してしまった。
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16で、バイエル・レバークーゼンとの同国対決を2試合トータル5-0で完勝したバイエルンだが、リーグ戦では前節先発メンバーをローテーションしたVfLボーフム戦で敗れており、その悪い流れを断ち切りたいところだった。
すると75分、交代出場したレロイ・ザネが決めて先制に成功する。
そして82分、ウニオンがパワーのある二人を投入。同じタイミングで、バイエルンは右MFとして起点となっていたミカエル・オリーズを下げて、伊藤を投入。伊藤が左SB、アルフォンソ・デイヴィスが左MF、そしてザネが右MFに入る。
だが、この日ザネの交代策でゴールを引き出していたヴァンサン・コンパニ監督だが、この采配は裏目に。伊藤のクリアが短くなってセカンドボールを拾われると、ウニオンに仕掛けられる。そしてちょうど左サイドで守備のスライドが起きて伊藤が中央に入ると、そこからクロスを上げられてしまう。このボールを、GKウルビッヒが手でクリアしたのだが中途半端になり、同点弾を叩き込まれた。
オリーズをベンチに下げて中盤のボールの収めどころを一つ失ってしまったことで、バランスを崩してしまった。
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バイエルンはインターナショナルマッチウィーク明け、3月29日にザンクト・パウリとホームで対戦する。ケガから復帰した伊藤は、約9か月ぶりとなる日本代表復帰を果たしている。