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独移籍専門サイトが”失業中”本田圭佑に「ますます痛々しい」

ロシアW杯日本代表での本田圭佑。 写真:新井賢一/(C)Kenichi ARAI

2シーズン欧州から離れたこともネックに。この逆境をどう突破する?

 オーストラリアAリーグのメルボルン・ビクトリーを今年5月に退団してフリートランスファー(無所属)となっている元日本代表MF本田圭佑が10月25日、自身のSNSのツイッター( アカウントは @kskgroup2017 )で、あらゆるクラブに対してオファーを要求するメッセージを発信した。

Why don’t you offer me? I’m sure that I’m still one of the best player in Asia.

[なぜ、オファーをくれないの? 私は間違いなく今なお変わらずアジアのベストプレーヤーの一人です]

   ドイツに本社を置く移籍専門サイト「トランスファーマーケット」はこの投稿を受けて、本田についての記事を掲載。「失業中の本田が必死に。『どうして、オファーをくれないの?』」と題し、次のように彼の置かれた状況についてレポートしている。

「元日本代表選手である本田圭佑はこの夏から、フリートランスファーとなっています。

 これまでのところ、正式オファーはありません。最近ではツイッターを活用してアクティブに、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド・プレミアリーグ)と彼が以前所属したACミラン(セリエA)にオファーの申し出をしました。

 これがどれほど真剣であったかは、のちに説明されていません。

 33歳になるアタッカーは今回、ソーシャルメディアの活用法の方向性を変えてきましたが、その叫びはますます痛々しくも聞こえてきます」

 そのように、「痛々しい=絶望的にも聞こえる」と添え、これまでのところ、結果的に具体的なオファーが届かずにいることも指摘している。

 夏の移籍市場が開いていた間、浅野拓磨が所属するパルチザン・ベオグラード(セルビア1部)、酒井宏樹がプレーするオリンピック・マルセイユ(フランス1部)が獲得を検討していることが伝えられた。ただ、その噂も早い段階で立ち消えてしまっている。

 2シーズン前はメキシコのCFパチューカで29試合・10得点・7アシストと結果を残したが、チームは9位に終わり優勝プレーオフに参入できなかった。そして昨季はメルボルン・ビクトリーでプレーし、20試合・7得点・7アシストとコンスタントに活躍したものの、アジアチャンピオンズリーグはグループステージ敗退、リーグ制覇もならなかった。

 ワールドカップ3大会連続のゴールなど日本代表での実績は輝かしい。一方、クラブレベルでは突出した成績を残せずにいるのも事実だ。

 大手メディア『FOX スポーツ』は9月、負傷者も相次ぎ開幕から低迷したマンチェスター・Uに「獲得を推薦するフリートランスファーの5人」と提言レポートを掲載した際、本田の実績は評価しながらも、2シーズンにわたって欧州トップレベルから離れていること、カンボジア代表でのゼネラルマネジャーと兼務することの難しさを、実際に獲得するためにはクリアしなければいけない課題に挙げていた。

 また、上記のパルチザンなど、UEFA主催のヨーロッパリーグやチャンピオンズリーグの予選を突破して本選出場が決まったことで補強を進めたクラブも少なからずあった。そうした時宜を逸してしまった点も否めない。

 もちろん、今なおフリートランスファーの選手を緊急補強する欧州各クラブの動きはある。ただ基本的にはどのクラブもトップ契約の枠を埋めていて、その数は非常に限られる。また、本田がプレーを希望するビッグクラブはすでに来年1月にオープンする冬の移籍市場に向けた準備を進めている。本田の求める条件に見合った新天地探しは、厳しい実情だと言わざるを得ない。

 今回ばかりは、自分一人の力では切り拓くことのできない状況だ。世界一達成の悲願を叶えるため、東京五輪でのオーバーエイジ選出を目標に掲げる。果たしてこの逆境をどのように突破するのか。「 Keisuke HONDA 」は、このままでは終わらないはずだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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