マジョルカコーチの久保建英へのゼスチャー「差別的な意図はなし」。ラ・リーガが回答
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takashi EUEGISHI
CNNからの質問に回答する。今週末15日はホームでアラベス戦。
[スペイン1部 24節] マジョルカ – アラベス /2020年2月15日(日本時間同21:00)/エスタディ・デ・ソン・モイシュ
2月9日に行われたスペインリーグ(ラ・リーガ)1部の23節・RCDマジョルカ対RCDエスパニョール戦で、マジョルカのダニ・パストール・フィジカルコーチが交代出場する際の久保建英に対して釣り目のゼスチャーで合図をした問題で、ラ・リーガが「差別的な意図はなかった」という見解を示した。『CNN』の取材に答えたという。
この試合の65分、サルバ・セビージャが負傷により交代を余儀なくされた際、ベンチにいたパストールコーチが、ゴール付近でウォームアップする選手たちに対して、「釣り目」のゼスチャーをして、久保を呼び寄せた。ヨーロッパではアジア人蔑視の人種差別的な行為とされている。
記事によると、『CNN』はマジョルカとラ・リーガに、この行為にどのような意図があったのかとメールで質問をしていた。そしてマジョルカからは回答がまだない一方、ラ・リーガから「リーガ・エスパニョールとしては、この行為が差別を意図する行為だったとは考えていません」「ウォームアップする選手に対して、注視を求めるための行為で、他意はありませんでした」と回答があったそうだ。
ちょうどテレビカメラがその行為を捉えていたため、イギリス、ドイツなどの大衆紙(タブロイド紙)で拡散されて、ヨーロッパで話題になっていった。一方、スペインではほとんどのメディアが静観し事態を見守っていた。
ただし、この試合を落としたマジョルカは5勝3分15敗(22得点・39失点)の勝点18で降格圏であり最下位の18位タイに。19位のCDレガネス、20位のRCDエスパニョールと勝点で並ばれてしまった。
久保建英は4試合連続で途中出場し、両サイドをえぐるドリブル突破から二度ビッグチャンスを作ったものの、味方が決め切れなかった。これで10試合連続ノーゴールとなっている。今季リーグ20試合・1得点・2アシスト。
マジョルカは15日(日本時間21時開始)、勝点9差の14位デポルティーボ・アラベスと対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]