臨機応変に浦和3連勝!主将の柏木陽介が明かす「シティ効果」
浦和レッズのMF柏木陽介。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
柏に勝利を収め暫定ながら6位に浮上。「バラバラにならず、チームとしてのまとまりがある」
[J1 28節] 浦和 3-2 柏/2018年9月30日/埼玉スタジアム2002
浦和レッズが柏レイソルに3-2と逆転勝ちでリーグ3連勝を収め、暫定ながら6位に浮上した。台風24号の接近に伴い、雨脚が徐々に強まる悪コンディションの中、ミスから2失点を喫したものの、最後はベンチ入りしたメンバーを含めたまさに総力戦で勝ち切った。
ケガからの復帰後、2試合連続で先発し今回はフル出場を果たした柏木陽介は、「チームのまとまりがある」ことを、現在の好調なチームパフォーマンスの要因に挙げた。
「1、2本のイージーなところでやられてしまう。そこの集中力の部分は、今後気を付けてやらやいといけない」
失点シーンはいずれもミスから。そこを確実に決められてしまった2失点に、まず柏木は課題を感じ取っていた。一方、オズワルド・オリヴェイラ監督の下で、戦況やコンディションに応じ、臨機応変な戦い方からゴールを奪い、しっかり試合を締めて勝点3を奪えた点については、確かな手応えを得ていた。
「試合の流れの中で、みんなが感じながらプレーできていることが、3連勝できている要因。誰かがバラバラになって一人でやろうとすることがなく、チームとしてのまとまりがあるのは、すごくいいところ」
チーム全体で戦い方を共有できている。柏木はそういった新たな要素がチームに出てきたことを喜ぶ。
「今、シティ(マンチェスター・シティ)のドキュメンタリー(『オール・オア・ノッシング』を見ているんです。チームとしてのまとまりのところ、チームとして戦うところ、そういったところが非常にある。今、僕はシティのサッカーが一番好きで、そういうチーム作りに関してもやれていければ、さらに強くなっていけるかなと思います。良い参考にして、勉強をさせてもらっています。そういうところを、チームに生かしていけるように頑張りたいと思います」
ジョゼップ・グアルディオラ監督の下、スタッフを含めて、チームとして、ファミリーとして、「勝利=優勝」を目指す集団となるマンチェスター・シティ。2017-18シーズンのプレミアリーグ覇者の戦いぶりがキャプテン柏木に影響を与え、その効果はこれからの浦和にも波及していきそうだ。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI