×

久保建英が移籍の可能性を示唆「監督と同じように、何が起こるか分からない」

久保建英 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

ビルバオとのバスクダービーは押し込みながらもスコアレスドロー。

[スペイン1部 34節]  R・ソシエダ 0-0 ビルバオ /2025年5月5日(現地4日)/レアレアレーナ

 スペイン1部リーグ34節、“バスクダービー”レアル・ソシエダ 対 アスティック・ビルバオの一戦はスコアレスドローに終わった。ラ・リーガ4試合連続で先発したソシエダのサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)MF久保建英(Takefusa KUBO)は82分までプレーし、ジェラルド・ベッカーと交代した。

 4-3-3の右ウイングで先発した久保は縦への仕掛けから右足の強烈なシュートを放つなどチャンスを作り出して奮闘。ラ・リーガ選定のこの日のMVPに選ばれた。チームもシュート数では12本対3本(枠内3本対1本)と押し込んだものの、決定機はほとんど作り出せなかった。

『マルカ』によると、久保は試合後、自身の去就について問われて、「私の考えはレアル・ソシエダにとどまり成長していくことだが、(イマノル・アルグアシル)監督と同じように何が起こるかは分からない」と語ったという。

 クラブはコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)のタイトルや、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)の出場権をもたらすなど一時代を築いたアルグアシル監督の今季限りでの退任を発表。2025-26シーズン、Bチームを率いたセルヒオ・フランシスコ監督の昇格が発表されている。

 そうしたなか2029年6月までソシエダと契約を結ぶ久保は、アルグアシル監督の退任について質問をされると、次のように答えたという。

「彼は常にチームを良くしようときました。彼を信頼しないという人は見当たりません。今回のような決断は人それぞれで、私たちはそれを尊重しなければなりません。クラブを去る人(スタッフ)は他にもいます。彼の仕事ぶりには感謝しなければいけません。それを新しい監督のもとで継続していきます」

 さらにこのクラブで迎え入れた久保を主力へと成長させたアルグアシル監督が、ラ・レアルを去ったあとの久保の将来についても質問が飛んだ。

 来月24歳になるレフティは「契約を結んでいますし、ラ・レアルに残り、ラ・レアルの成長に貢献したいというのが私の考えです。ただ監督と同じで何が起こるかは分かりません。ただ契約があり、私はラ・レアルにいます」と、基本的には“続投”するが、オファーなどがあれば分からないというスタンスを示した。

関連記事>>【移籍】久保建英が所属するソシエダのアルグアシル監督、ポルト新指揮官「最有力候補」に浮上

 久保には6000万ユーロ(約98億円)の移籍金が設定されていると言われる。また前所属のレアル・マドリードが実質50パーセントの権利を保有し、他クラブからオファーがあった場合、まずマドリードがその半額である3000万ユーロ(約49億円)以上で買い戻すことができる条件が付帯されているとも現地で報じられている。