課題は「審判技術」、「教育・研修の充実」? V・ファーレン長崎、幻のゴールでJFAとJリーグに意見書
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SNSでも様々な反応。
J2リーグV・ファーレン長崎は5月5日、3日(土・祝)に行われた13節の愛媛FCの33分にあったゴールラインを割ったと思われるもののノーゴールとされたフアンマ・デルガドのシュートシーンの判定について、「今後の日本サッカーの発展を願い」として、 田河毅宜社長の署名入りで日本サッカー協会とJリーグに意見書を提出したと発表した。
意見書での要望は、次の通り。
1.当該シーンにおける判定の精査と説明
2.審判技術の更なる向上に向けた取り組み
3.審判の教育・研修制度の充実
クラブは「今後、本件に関して回答等の進捗があった際には、皆さまにお知らせいたします。 引き続き、クラブへのご声援をお願いいたします」と報告している。
この意見書に対して、SNSでは様々な意見も出ている。今回はライン上にいた副審も、ディフェンダーの背中に隠れてボールを確認できなかったなど、様々な偶然の要素が多く重なったことで判定を難しくしていた。例えば、主審がより良いポジショニングをして、副審との情報を共有することで、ゴールと認められた可能性はあった。
とはいえ、「審判術の向上」「審判の教育・研修の充実」が、今回の判定問題の根幹にあるとは言い切れず、そういった対応によってこの事象の判定精度が上がるとクラブ社長が本当に思っているのであれば、現場への認識不足とも捉えられかねない。J2でのVAR導入議論などを提唱するのが、よりサッカー界全体にとって建設的で意義があったかもしれない。
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クラブ全体の士気を高めるための対応とも言える。ただ審判のみを試合に勝てなかったやり玉に挙げている、責任を帰しているあたりに、SNSでは批判的な声も挙がっている。