【横浜F・マリノス】逆襲へ残す“切り札”は…。底なし泥沼6連敗、中山社長「絶対に残留させます」
横浜FMの中山昭宏社長。写真:原田裕介/Photo by Yusuke HARADA
消化2試合少ないものの残留圏17位の横浜FCまで10ポイント差。
[J1 17節] 横浜FM 0-3 京都/2025年5月17日14:03/日産スタジアム
J1リーグ17節、横浜F・マリノスは京都サンガF.C.に0-3の完敗を喫した。リーグ6連敗、公式戦7連敗。リーグ10試合未勝利に。1勝5分9敗の勝点8で最下位。消化が他クラブより1-2試合少ないものの残留圏の17位の横浜FCまでは10ポイント差だ。
横浜FM(横浜マリノス株式会社)の中山昭宏社長は試合後、公式サイトで声明を発表。「このような結果となっていることに対し、深くお詫び申し上げるとともに、非常に重く受け止めております」として、 「横浜F・マリノスはこの順位にいることが許されるクラブではありません。Jリーグ開幕から皆さまが大切に築いてきた横浜F・マリノスの歴史と伝統を必ず守る必要があります。そのためにも、J1残留に向けて覚悟を持って臨み、目の前の一戦一戦を大事にし、絶対に残留させます」と覚悟を示している。
目標は「J1残留」に設定。そのミッション達成に向けて、「必要なことは、クラブとしてすべて取り組んでまいります」と方針を示し、「クラブがこの厳しい状況から抜け出すには、皆さまのお力添えが必要です。 これからもともに戦って下さい。どうぞよろしくお願い申し上げます」と呼び掛けている。
強化体制刷新、繰り返される監督交代……いま横浜FMを覆う閉塞感の理由は、切れるカードは全て出しきった感があること。残す手は――。
近年の現状打破をした複数クラブが打ってきたのがクラブOBで強化からコーチ陣まで体制を固めるという一手。一枚岩の環境は作れるかもしれない。ただし横浜FMが蓄積してきたグローバル路線と逆行し、さらに手負いになるリスクも伴う。
もちろんスティーブ・ホーランド前監督時代、粗さはあるが無骨な戦い方でAFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)エリートでは4連勝していた。それだけに本来、決して全てが誤った方向に進んていたわけではなかったはず。自信を喪失し、悪循環に陥っている。
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いずれにせよサッカーのスタイルや戦い方以上に、この最悪の雰囲気を変えられるキャラクターは間違いなく求められていそうだ。