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「ここから上がっていくんだ、というキッカケの勝利に」永戸勝也が古巣からゴール! 7連敗中の最下位・横浜FM、7連勝中の首位・鹿島に3-1快勝

横浜F・マリノスの永戸勝也。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

今季リーグ2勝目、ヤン・マテウス2ゴールの活躍。

[J1 18節] 横浜FM 3-1 鹿島/2025年5月25日14:03/日産スタジアム

 J1リーグ18節、横浜F・マリノスが永戸勝也の古巣相手の先制ゴールとヤン・マテウスの2ゴールで、鹿島アントラーズに3-1の快勝を収めた。

 7連敗中で最下位に沈むホームの横浜FMが、7連勝中で首位に立つ鹿島を下すアップセットを演じた。

 鹿島はレオ・セアラが先発に復帰。さらにボランチが三竿健斗&舩橋佑のコンビが組まれたが、このセンターハーフのプレスがなかなかかからず、横浜FMにピッチ中央で自由な時間とスペースを与えてしまう。

 すると早々の4分、波状攻撃から元鹿島の左サイドバック永戸がミドルを突き刺し、ホームチームに先制点をもたらす。

 その後も横浜FMの出足の鋭さが鹿島を上回る。13分、左サイドから展開し、フリーになったヤン・マテウスが左足のダイレクトシュートを突き刺す。さらに27分、2点目に続いてアンデルソン・ロペスを起点に、今度はヤン・マテウスが技ありのコースを突くショットを沈め、3-0とリードを広げた。

 このあと鹿島が反撃。36分、荒木遼太郎のパス(シュート?)を、倒れていたレオ・セアラが起き上がろうとした際に上げた足に当てて、ゴールネットを揺らす。これでスコアは3-1に。

 後半、三竿に代えて柴崎岳を投入した鹿島が敵陣で試合を進める。さらに松村優太、樋口雄太、田川亨介、溝口修平と投入。ただ、前線のパワーは狙い通り上がらない。

 一方、鈴木冬一、天野純、井上健太、エウベルが入った横浜FMは、最後まで布陣のコンパクトさを保って対応。かつてのスタイルに割り切って戻す形で、3-1で逃げ切ってみせた。

 鹿島は7連勝でストップし、12勝1分5敗で勝点37のまま。7連敗で止めた横浜FMは3月4日以来、12試合ぶり今季リーグ2勝目(5分10敗)で勝点11。公式戦通算の連敗も8で止めた。残留圏の16位名古屋グランパスとは9ポイント差。

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 永戸は試合後のヒーローインタビューで、「何とかキッカケを掴んで、ここから上がっていくんだという試合にしたかった。勝てて良かったです」と喜びを噛み締めた。