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スパーズの“先輩”日韓W杯日本代表の戸田和幸氏が高井幸大へエール。英語で話すのを含め「間違ってもためらわないで」

高井幸大 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

高さ、強さ、上手さ…さらに「頭脳明晰で、試合の流れを読む力も優れている」。

 イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFCは7月16日、公式サイトで、スパーズでプレーした初代の日本人選手である日韓ワールドカップ日本代表の戸田和幸氏からのエールを掲載した。

 戸田氏は2003年、清水エスパルスからトッテナムへレンタル。「テクニカルな守備的ミッドフィルダー」として、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ戦などプレミアリーグ4試合に出場した。その後、オランダ1部ADOデンハーグに移籍している。

 今回『分析:戸田氏による高いについて』として、DAZNで解説をする戸田氏が詳しく高井について紹介している。

 SC相模原で昨季途中まで監督を務めた経験もある戸田氏は高井について、「190センチと長身があり、力強いプレーが期待できます。右利きだが、左足も使えて、ボールの持ち運び、ドリブルもよく、パスを得意として、守備範囲が広い。右センターバックとしてプレーしてきて、左センターバックもこなせます。空中戦も強い。頭脳明晰で、試合の流れを読む力も優れています」と、そのプレーぶりを分析する。

 また戸田氏はイギリスでの生活にも触れ、「もちろんイングランドに行く全ての選手にとって、言葉はとても重要です。新しい国、新しい出会い、新しい言葉。彼に一言言うとすれば、『楽しんでください』ということだ」と呼び掛ける。

「イングランドでの生活を楽しみ、(英語で話すことを含めて)間違ってもためらわないでください。ヨーロッパの文化は私たちの文化と異なるものの、まだ若く、新しい文化にも適応できるはずです。そう信じていています。だから、どうか人前で何か間違えてもためらわないでほしいし、それはピッチの上でも同じです。個人的には会ったことがないので人柄までは分かりませんが、これほど大きな移籍をするのだから、決断力があり、オープンマインドなのでしょう」

 そのように大きな心を持って、失敗を糧にどんどん挑んでほしいと期待する。

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「僕が子どもの時、日本にはまだプロリーグはなかった」という戸田氏がトッテナムでプレーし、それから22年が経って二人目の日本人選手に。アルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロ、オーストリア代表ケヴィン・ダンソ、オランダ代表ミッキー・ファン・デ・フェンら最高峰の選手たちとともに、高井の挑戦がスタートする。