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鎌田大地のクリスタル・パレス問題どうなる!?クラブ会長は「欧州サッカー界での最大の不正の一つ」

鎌田大地。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

オーナーの失態とも言えるだけに…

 2024-25シーズンのイングランドFAカップを制覇したイングランド・プレミアリーグのクリスタル・パレスだが、そのタイトル獲得によりUEFAヨーロッパリーグ(EL)に出場する権利を得たものの、ヨーロッパサッカー連盟(UEFA)が規定により出場を認めないと最終決定を下した。

 同一オーナーによる大会への2チーム出場に抵触するというもの。ジョン・テクストル氏は、パレス、オリンピック・リヨン、ボタフォゴFR、RWDモレンベークなどで構成される「イーグルグループ」のオーナーである。筆頭株主だったパレスの一部株式を売却したものの、3月1日が期限だったため、(その時点では、パレスのEL出場権の可能性は高いとは言えなかった)間に合わなかったと見なされたという。

 そして不正経理疑惑のあったオリンピック・リヨンのリーグ・アン残留が決定。加えてリヨンは6位でフィニッシュしていたため、ヨーロッパリーグ予選の出場権を得られる。そのため、同一オーナーである、リーグ順位で12位と低かったクリスタル・パレスのEL出場権が“剥奪”。カンファレンスリーグに回るという措置が取られることになった。

『ビルド』によると、パレスのスティーブ・パリッシュ会長は『スカイ』のインタビューでこの決定に、「ヨーロッパサッカー界で起きた最大の不正の一つだ!!」と激怒したそうだ。

 とはいえ、UEFAの条項として明記されていた。UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)に出場するため、似たケースで、回避措置をとったクラブも過去にはあった。オーナーの失態とも言え、多くのクラブにとっても教訓となりそうだ。

 クラブ初の主要タイトル獲得に大きく貢献したクリスタル・パレスの鎌田大地だが、カンファレンスリーグとELではモチベーションも大きく異なるだろう(アイントラハト・フランクフルト時代に長谷部誠とともにEL優勝を果たしている)。どのような思いでいるだろうか。

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 もちろんクリスタル・パレスとしては、あきらめたくないはず。法的措置もあり得るというが、何かしらの措置を取るのだろうか……。