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【浦和】FC東京に逆転負け、スコルジャ監督の記者会見「ローディフェンスが、今日は私たちの強みになりませんでした」

浦和のスコルジャ監督。写真:石橋俊治/(C)Toshiharu ISHIBASHI

特に後半は「アグレッシブさやダイナミックなパワーが欠けていて、チャレンジは9割ほど負けていた」。

[J1 24節] FC東京 3–2 浦和/2025年7月19日19:00/味の素スタジアム

 J1リーグ24節、アメリカ・クラブ・ワールドカップ(クラブW杯)明けリスタート初戦となった浦和レッズだが、安居海渡と渡邊凌磨がゴールを決めたものの、FC東京に2-3の逆転負けを喫した。

 マチェイ・スコルジャ監督は試合後の記者会見で、「ローディフェンスが今日は私たちの強みになりませんでした」と、一つ武器であってゴール前での粘り強さを発揮できなかったことを敗因の一つに挙げた。

「立ち上がりは良くなく、失点してしまいました。そのあとは改善が見られました。ゲームコントロールを試み、それができていました。連係も上手くいき、ストライカーとトップ下のコンビネーションも、狙っているスペースを使う動きができていたと思います。それが得点につながり、立ち上がり以外は、前半はかなり良かったのではないかと思います」

 しかし後半は一転して「私たちのやりたいプレーができませんでした」と劣勢を強いられた。

「ハーフスペースや背後のスペースを上手く使えませんでした。またローディフェンスが今日は私たちの強みになりませんでした。フレッシュな選手を投入する交代を含め修正しようとしました。しかし交代のあと、逆にビルドアップの流れが途切れてしまいました。前線の選手たちの連係が十分いいとは言えないものになってしまいました」

 マルセロ・ヒアンに起点を作られ、何度もピンチを招いた。またFC東京の決勝ゴールは、GK西川周作が競り負け、さらに相手に押し込まれるなど、強度で上回れなかった。

「ペナルティエリア内の守備も通常の私たちのレベルに達していないものになり、嫌なゴールを二つ喫してしまいました。試合終盤は追い付こうと、チャンスを作り、オギのチャンスもありましたが、決定率が今日は高くありませんでした。後半のFC東京は我々を上回っていたと認めざるを得ません」

 指揮官はその守備面について、ディフェンスと中盤のラインの間が開いてしまったことも課題に挙げた。

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 その要因として、スコルジャ監督は「我々にとって4週間ぶりの公式戦で、夏場の初戦。そこでのゲーム勘の足りなさはあったと思います。特に後半の体力の部分に違いがあったと思います。アグレッシブさやダイナミックなパワーが欠けていて、チャレンジは9割ほど負けていたと思います。長いブレイクのあとの初戦の難しさはあり、この敗戦により、湘南戦へその部分を修正できればと思います」とも振り返った。