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ルヴァン杯敗退の鹿島GK曽ヶ端準が「そんなことなかった」と否定したのは…

鹿島アントラーズの曽ヶ端準。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

カップ戦は全試合で起用される39歳。「残り3つ」に懸ける。

[ルヴァンカップ 準決勝 第2戦] 横浜FM 2-2 鹿島/2018年10月14日/ニッパツ三ツ沢球技場
※2試合トータル4-3で、横浜FMが決勝進出。

「うーん……。前半は思うようにいけなかったかなと思います」

 鹿島アントラーズのGK曽ヶ端準は、横浜F・マリノスとの試合後に記者団に囲まれると、少し時間をかけて考え込み言葉を選びながら語り出した。準決勝の2試合を含むルヴァンカップ4試合、さらにこれまでの天皇杯3試合と、すべてのカップ戦で先発フル出場。しかしルヴァンカップはベスト4で敗れた。

 準決勝の第1戦は、1-2で落としていた。勝つためには2点が必要なため、普段とは異なるバランスで試合に入ったのかと問われると、「そんなことはなかったです」と否定。さらに、バタバタしてしまったのでは? という質問にも「追加点を取られてしまえばそのように見られるかもしれません。しかし、やっているほうとしては状況は変わりませんでした。もちろん、2点追加点を取られたことにより、3点を取らなければいけなくはなりましたが」と、まず基本的には普段と変わらず1点を奪うことに集中していたという。

「時間もありましたし、なりふり構わずという形にするにはまだ早かった。そういうふうにみんなが思っていたなかで、上手く剥がされて決められてしまったところはあります」

 鹿島の立ち上がりの入り方は良かった。しかし出鼻を挫かれ、横浜FMにゴールを決められてしまった。さらに追加点……。その後の反撃で2ゴールを奪って、あと一歩まで詰め寄ったが、その「一歩」が遠かった。

「(やるべきことは)変わりません。ただ、逃したのは事実。ここからどのように、残りの3つに向けて、やっていけるかということです」

 残り3つ――アジアチャンピオンズリーグ(ACL)、天皇杯、Jリーグ。鹿島の歴史を誰より知る在籍21年目になる39歳のGKは、この悔しさを晴らすに違いない。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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