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【鹿島】須藤直輝が契約満了、佐藤海宏は新潟、下田栄祐は栃木Cに期限付き移籍。「これからも『献身・誠実・尊重』という言葉を胸に、精進していきます」

須藤直輝 写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

「自分の席はないなと思ったのも事実です」

 J1リーグの鹿島アントラーズは12月29日、高知ユナイテッドSCに期限付き移籍していたMF須藤直輝が満了となり、鹿島とも今季で契約満了になると発表した。さらにDF佐藤海宏はアルビレックス新潟に、MF下田栄祐は栃木シティに期限付き移籍すると発表した。

 須藤は高知への期限付き移籍期間が満了。鹿島との契約も2025シーズン限りで満了となった。2002年10月1日生まれ、埼玉県出身の169cm・63kgのMFで、背番号『10』をつけた昌平高校から鹿島に加入。ツエーゲン金沢、高知で経験を積んだ。

 須藤はクラブを通じて、次のようにコメントしている。

「まず、J1リーグ優勝おめでとうございます。先輩や後輩、同期の苦難や努力をこの目で見てきていたので、自分のことのように嬉しかったです。それと同時に、自分の席はないなと思ったのも事実です。環境を変えて奮闘しましたが、なかなか思い描いたようなシーズンにはなりませんでした。挫折した時にご飯に誘ってくれた先輩や、そっと一緒に居てくれた同期や後輩、選手第一で頼りがいのあるスタッフ、本当に素敵な仲間に恵まれました。鹿島アントラーズに関わるすべてが大好きです。これからも『献身・誠実・尊重』という言葉を胸に、精進していきます。本当にお世話になりました」

 また、佐藤は来季、新潟に期限付き移籍する。2007年2月26日生まれ、茨城県出身の177cm・72kg。鹿島の下部組織で育ち、2024年は2種登録選手としてトップチームにも帯同。2025年には正式に昇格し、リーグ優勝を経験した。

 佐藤は決断の背景を次のように語っている。

「このたび、アルビレックス新潟に期限付き移籍するという決断をしました。まずは2025シーズン、たくさんの声援をありがとうございました。サッカーを始め、鹿島アントラーズのスクールに入った時から、このクラブでプロサッカー選手になることが僕の夢でした。幼い頃から夢見た、大好きなこのクラブの一員として1年間プレーでき、リーグ優勝という最高の景色を見ることができたことに、喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。期限付き移籍であっても、僕にとってアントラーズを離れるという決断は簡単なものではありませんでした。覚悟を持って決めたことです。この決断が大きな成長につながるよう、全力でプレーします」

 さらに下田は、栃木Cへの期限付き移籍が発表された。2004年5月5日生まれ、岩手県出身の178cm・77kg。鹿島のアカデミーで育ち、いわきでの武者修行を経て2025年に復帰したが、ケガに苦しむ1年となった。

 下田は率直な思いを明かしている。

「いわきFCへ2年間期限付き移籍し、今年は鹿島アントラーズという大好きなクラブでサッカーをできることがすごく楽しみでしたが、2度のケガというまったく思い描いていなかった結果となってしまい、今まで経験したことのない悔しい1年間でした。ただ、サッカーができていたとしても、まだまだ試合に絡めるレベルではなかったと思います。

 もう一度期限付き移籍という形ですが、またアントラーズに戻ってきて、次は優勝という結果にしっかり絡める選手になりたいです」