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【なでしこ】イタリアと引き分け、ニールセン監督がハーフタイムに伝えた後半の修正とは?「セカンドボールを拾えていなかったので…」

イタリア戦で攻めるなでしこジャパンの長谷川唯(右)。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「ポジションをより高くしようと伝えました」

[親善試合]日本 1–1 イタリア/2025年10月24日25:15/スタディオ・ジュゼッペ・シニガーリャ

 なでしこジャパン(日本女子代表)がヨーロッパ遠征でのイタリア女子代表との一戦、後半に先制されたものの、ニルス・ニールセン監督のもと新キャプテンに就任した長谷川唯のループ弾で追い付き、1-1で引き分けた。

 ニールセン監督は試合後の記者会見で、「力のある良い2チームがドローという結果になったのは妥当ではないかという気持ちです。イタリアのほうが前半はコントロールし、後半は互いに得点し、いいプレーができたと思います。自分としてはもどかしさを感じ、それは結果というより、チームとして、もう少し上手くできたのではないかという面がありました」と振り返った。

「イタリアに関しては、今年のEUROでいい成績(ベスト4)を残して、本当にチームとしてまとまった素晴らしいチームだと実感しました。イタリアの得点は、彼女たちの得意とする典型的な形からでした。日本も前半にあった何度かのチャンスを決めきれていれば、この試合は勝てたと思います」

 前半はイタリアに主導権を握られた。そこでニールセン監督はハーフタイム、ラインを上げるように指示を出したという。

「ポジションをより高くしようと伝えました。それが上手くいき、点を決められました。すぐ追いつくことにつながりました」

「(前半は)ポジショニングに問題があったと感じましたが、強度に関しては求めていたものを出してくれていました。イタリアのロングボールからのセカンドボールを日本が拾えていなかったので、次は一歩二歩先に入れるようにという話をしました」

 後半は日本が特に右サイドから打開し、何度もチャンスを作った。またイタリアの出方を見ながらの対応力も光った。決め切るというテーマは残ったが、全員がパス主体に連動しながらチャンスを作り出せた点は、プラス材料となった。

「後半に関しては日本が支配する時間が長かったと思いますし、ボール保持も日本のほうが多かったかなと思います。日本のチームも本当に勝とうとしてできることは全てやってくれたと思います。全体のパフォーマンスとしては満足しています」

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 日本は次戦10月28日26時(=29日2時)から、ノルウェー女子代表とスペインのエスタディオ・ムニシパル・デ・ラ・リネアで対戦する。