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【鹿島】優勝への条件は“一戦成長”。ラスト3戦へ鬼木監督「自分たちを見つめていく」

鹿島の鬼木達監督。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA

ホームはあと2試合。11月8日は横浜FC戦。

 J1リーグ・鹿島アントラーズは10月25日の京都サンガF.C.との上位対決、エース鈴木優磨のラストプレーでのイコライザー弾で1-1のドローに持ち込んでみせた。

 残りは3試合。鹿島が勝点67で首位をキープし、同節で横浜FCに勝った2位・柏レイソルが勝点1差に。京都とヴィッセル神戸は5ポイント差のままだ。

 今週はルヴァンカップ決勝のためJ1は中断。11月8日のホームでの横浜FC戦のあと、インターナショナルマッチウィークを挟み、11月30日にアウェーで東京ヴェルディ戦、12月6日にホームでの横浜F・マリノス戦に臨む。ラスト3試合は変則的な日程になっている。

 劇的展開ではあったが鬼木達監督は京都戦のあと、DAZNのフラッシュインタビューで、あくまでも冷静に語った。

「本当に強ければ、勝ち切るチームになっているでしょう。そういう意味では、まだまだ自分たちは成長の段階なのだと。そのなかでも選手が本当に最後の最後まで、負けている状況であれば、何が何でも勝点を拾っていく。引き分けている状況であれば、何が何でも勝点3にしてやろうと、そういう強い気持ちが表れています。そこの気持ちの部分が、今のチームを支えていると思います」

 上位対決が続いたとはいえ、3戦連続ドローと10月は勝利を掴めなかった。ただ現状に満足せず、その壁を打破していこうとする選手一人ひとりの姿を前向きに受け止める。

 リーグ優勝に懸ける想いを問われると、鬼木監督はあくまでも目の前の試合で成長しながら勝っていく、そのスタンスこそ大切だと強調した。

「 自分たち次第だと思っています。選手にも言いましたが、神戸、そして京都と、ライバルとして競っているかもしれないですけど、そこはもう関係なく、次の横浜FC、ヴェルディ、最後のマリノスと、どこにも勝てる保証なんて一つもありません。とにかく自分たちを見つめてやっていこうと。そこに尽きると、自分自身も思っています」

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 何ができて、何が課題になり、どのように次戦で応用して生かすか。そのサイクルをもう一度取り戻せた先、頂点はおのずと見えてくるはずだ。