【日本代表】遠藤航が湘南の決勝進出に「おめでとうは、あと一つ勝ってから」
ウルグアイ戦でフル出場した遠藤航。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ウルグアイ戦は”ホーム”埼スタでボランチとしてフル出場し、柴崎との好バランスを保つ。
[ルヴァン杯 決勝] 湘南 – 横浜FM/2018年10月27日/埼玉スタジアム2002
日本代表の遠藤航が10月16日のキリンチャレンジカップのウルグアイ代表戦で、ボランチとして先発フル出場を果たした。インターセプトから3失点目に絡んでしまった一方、相手との主導権争いの際には危険の芽を素早く摘んで日本に主導権をもたらすなど、鋭い出足が光った。
「良い相手とのせっかくの対戦で、楽しみながらプレーできましたし、何より埼スタで勝利を届けられたことが良かったです」
今夏まで所属した浦和レッズの多くのサポーターが訪れてることも感じていた。その声援の後押しを受けながら、日本の背番号6は思い切ったパフォーマンスを見せられたという。
「様子を見るのではなく、チームとして、前からしっかり戦い、プレスをかけて、前向きにやっていく意識でやっていました。そこは上手くできました」
ボランチのコンビを組んだ柴崎岳とのバランスを見ながら、状況に応じて、遠藤も攻撃に参加してメリハリを与えた。ベルギーのシント=トロイデンで積む経験を”ホーム”で示すかのようでもあった。特にマッチアップの面で互角以上に渡り合えたことに、遠藤自身も手応えを掴んでいた。
そして彼は古巣である湘南ベルマーレのルヴァンカップ決勝進出について、次のように期待を寄せていた。
「もちろん嬉しいですけれど、まだあと一つあります。チョウさん(曺貴裁監督)も、選手も、スタッフも、サポーターの皆さんも、決勝に進んだだけで満足はしていないはずなので、あと一つ勝って、僕は『おめでとう』と言いたい。埼スタで湘南が優勝するところを見たいと思います」
「おめでとう」を言うのは、あと一つ勝ってから。神奈川の戸塚出身にして湘南ユースから羽ばたいていった遠藤。プロとしての第一歩を踏み出した湘南のルヴァンカップ初優勝の吉報を、ベルギーで待つ。
文:サカノワ編集グループ